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iOS 10.1をiOS 10.0.2にダウングレードする方法

Appleは本日10月25日にiPhone、iPad、およびiPod touch向けの最新モバイルプラットフォーム「iOS 10」初のメジャーアップデート版「iOS 10.1」を正式リリースしました。iOS 10.1では、Apple Payが日本で使用できるようになり、マップアプリも交通機関情報をサポートするなど、iPhoneがこれまで以上に便利になりました。また、iPhone 7 Plusではポートレートカメラ機能(Beta)が搭載されました。

iOS101-iOS1002

「iOS 10.0」リリース直後にはOTA(Over-The-Air)でアップグレードした一部ユーザーでiPhoneやiPadが文鎮化してしまう不具合がありましたが、今回のアップデートでは大した混乱も今のところないように見受けられます。

最新バージョンをインストールしたが、「調子が悪い」「挙動に不安がある」あるいは「バッテリーの減りが早い」など、何らかの不具合を感じた時にはダウングレードあるいは再インストールを試みるのも一つの解決策になる場合があります。

ということで、最新バージョンにしてみたものの、前のバージョンに戻したいユーザーのためのダウングレード手順です。「iOS 10.0.2」にアップデートしてしまった場合に、ダウングレードできるバージョンは現時点(10月25日現在)では「iOS 10.0.2」のみとなっています。もう1つ「iOS 10.0.3」がありますが、このバージョンはiPhone 7/7 Plus向けとなっています。ちなみに、「iOS 10.0.1」および「iOS 9.3.5」については、Appleはすでに10月19日の時点で署名(SHSH)発行を停止しており、ダウングレードすることはできません。

ダウングレードする前に行うこと

ダウングレードする前には、何か不具合があった際に復旧できるようにダウングレード対象のiPhoneやiPad、iPod touchなどiOSデバイスのバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。その際は、iCloudバックアップといった便利なものもありますが、データを丸っとバックアップ出来るiTunesによる「iPhoneによるバックアップを暗号化」でのバックアップがオススメです。

iOS 10.1からiOS 10.0.2にダウングレードする手順

次に、「iOS 10.0.2ファームウエア」をダウンロードします。iOSファームウェアは機種によってダウンロードファイルが異なるので、使っているデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)のモデルにあったものを選んでダウンロードする必要があります。


iPhoneはデバイスのモデル(GSM、Globalなど)によってダウンロードするファームウェアが異なります。iPhone 6/6 Plus以前のiPhoneについては、背面カバーに記載されているモデル番号で確認できます。その他のiOSデバイスの場合はAppleサポートサイトで確認してください。

ダウンロードしたらそのままにして、iPhone側の確認および設定に移ります。

iPhoneで行う確認と設定

1.「iPhoneを探す」を“オフ”に

まずは、ダウングレード対象のiPhoneの「iPhoneを探す」機能を「オフ」にします。[設定]アプリから[設定]→[iCloud]ページを開くと「iPhoneを探す」設定画面が表示されます。

  1. 設定]アプリから[設定]→[iCloud]と進み、「iPhoneを探す」設定画面を開いて「iPhoneを探す」のトルグボタンをオフにします。
    Find_My_iPhone-01Find_My_iPhone-02
  2. Apple IDパスワード」が求められたら「パスワード」を入力し、[オフにする]ボタンをタップします。“iPhoneを探す”をオフにし、「iPhoneを探す」が“オフ”になっていることを確認します。
    Find_My_iPhone-03Find_My_iPhone-04

2.パソコンにiOSデバイスを接続

iTunesを使用しているMacまたはWindows PCなどのパソコンに、iPhoneなどのダウングレード対象iOSデバイスLightningケーブルで接続します。

iTunesのダウングレード処理手順

iOS 10.0.2ファームウェア(IPSW)」ダウンロード、iPhoneの「iPhoneを探す」機能を“オフ”に、そしてMacやWindows PCにiPhoneを接続しましたね。それでは、いよいよダウングレード処理を行います。

1.iTunesでiOSデバイスを選択

まず、iTunesを起動して画面左上にあるiOSデバイスアイコンをクリックします。

iTunes_Downgrade-01

表示画面の左側パネルにある[設定]セクション下の[概要]項目をクリックします。

iTunes_Downgrade-02

2.「iPhoneを復元…」ボタンをalt/Optionキーを押したままクリック

[概要]画面のiOSデバイスの状態セクションにある「iPhoneを復元…」ボタンを、Macであれば[alt/Option]キー、Windows PCの場合には[Shift]キーを押したままクリックします。

iTunes_Downgrade-03

3.ダウンロードしたファームウエアを選択

ファームウェア選択画面が表示されたら、先ほどダウンロードしたファームウェアファイルを選択します。今回は対応機種をiPhone 6sとして行います。「iPhone 6s」向けファームウェアのファイル名は「iPhone_4.7_10.0.2_14A456_Restore.ipsw」となります。他デバイスの場合には、自分のデバイスにあったダウンロード・ファームウエアを選択してください。選択したら[開く]をクリックします。

iTunes_Downgrade-04

4.確認画面で[復元]をクリック

iPhone の内容は消去され、iOS 10.0.2ソフトウェアで復元されます。復元は Appleにより検証されます。」画面で[復元]をクリックします。

iTunes_Downgrade-05

※iTunesで正規ファームウェアの「署名」確認が取れなない(期限切れ、あるいは機種間違いなど)場合には、「ソフトウェアの復元の準備」処理後に「iPhone“*****”を復元できませんでした。…」メッセージ画面が表示されます。

iTunes_Downgrade-06

5.ダウングレード処理を開始

iOS 10.0.1」ファームウェアの「署名」が有効であれば、以下のような画面に切り替わり、「ソフトウェアを抽出中…」からはじまり「復元の準備」「復元中」へとダウングレード処理が行われます。

iTunes_Downgrade-07

6.「このバックアップから復元…」を実行

ダウングレード処理が終了すると、iPhone本体の再起動とともにiTunesにデバイスが表示されます。「新しいiPhoneへようこそ」画面で「このバックアップから復元…」すれば、通常であればその内容を引き継ぐことができます。

iTunes_Downgrade-08

ただし、「iOS 10.1」から「iOS 10.0.2」へのデータの復元はできないようです。Appleでは通常メジャーアップデートした際に以前のバージョンへダウングレードすると、データの復元ができなくなっています。「iOS 10」にした際に、それ以前の「iOS 9.x.x」にダウングレードすると「iOS 10」のデータを復元できなくなりました。今回は同じ「iOS 10」ではあるのですが、同様に「iOS 10.1」から「iOS 10.0.2」にデータの復元をすることができなくなっているようです。

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ダウングレードの完了確認

iTunesでデバイスの「概要」を開いてiOSバージョンを確認してみましょう。「iOS 10.1」から「iOS 10.0.2」へのダウングレードが成功していることがわかります。

iTunes_Downgrade-10

eswaiのひとりごと

それにしても、「iOS 10.1」のデータ復元を「iOS 10.0.2」でできないとは…。iOS 10になって「iOS 9.3.5」でデータの復元ができなかったのは仕方ないとして、ちょっと「なぜ?」という気持ちになりました。誰かできる方法があったら教えてください。

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ガジェット好きなオヤジです。iPhoneやMac・PCを使っていて、ふとしたときに感じた疑問なんかを自分なりに解決した記事を書いていきます。また、時には楽しい動画なんかもアップしていくつもりです。どうぞよろしく!

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