Unicode Consortiumは、72種類の新しい絵文字を含む7,500文字を追加した「Unicode 9.0」を正式リリースしました。9月にリリースされる次期iOS「iOS 10」アップデートでiPhoneやiPadなどに、これらの絵文字が搭載されるものと思われます。
今回、72種類の新しい絵文字を含む7,500文字が追加され、トータルでは128,172文字にもなる。Unicodeはもともと世界中の文字をすべて含んだ新しい文字コードを作ろうという命題のもとに生まれたコード体系。多言語を一つのコード体系で表すことができれば、国や言語ごとの文字コード体系は必要なくなり、世界共通の文字コードをみんなが使えるというわけです。「Unicode 9.0」で新たに追加された絵文字を含む7,500文字もその一環ということです。
こうして見ると、何やら“夢の途中”的な壮大な計画を見ている感がありますね。でも、実際に日々文字コードを感じることなく使っているユーザーにとっては、72種類の新しい絵文字と言われても興味を感じる人は少ないんじゃないでしょうか。
Announcing The #Unicode Standard, Version 9.0 https://t.co/2csi8ja7iK— Unicode Consortium (@unicode) 2016年6月21日
今回公開された72種類の新しい絵文字には、人の表情やジェスチャーに関するものが22種類、食べ物18種類、スポーツ関係のものが16種類、動植物14種類などとなっています。よく見れば、ピノキオ風の鼻とかテンガロンハットを冠ったスマイリーなどお気に入りを発見できるかもしれません。
とりあえず、今回リリースされた新しい絵文字を含む「Unicode 9.0」が利用可能になるわけではありません。使っているスマートフォンのOSが対応することが条件になります。iPhoneなどのiOSデバイスではiOS 10、MacであればmacOS Sierraのリリースによって利用できるようになるものと思われます。