Appleは間もなくiOS 10.2の署名(SHSH)発行を停止するようです。iOS 10.2“脱獄者”への対処と先週24日にリリースされたiOS 10.2.1による処置だと考えられます。このため、“脱獄者”およびOS 10.2.1で不具合を感じているユーザーはiOS 10.2へのダウングレードのラストチャンスとなります。
Appleは通常、最新のiOSバージョンをリリースしたのち、ほぼ2週間後に前のバージョンの署名(SHSH)発行を停止しています。今回、その処置が早まった原因としては、ここ1週間でiOS 10.2での“脱獄”が可能になったことが挙げられます。
Luca Todesco氏は先週「yalu102」ベータ版をリリースし、iPhone 7とiPhone 7 Plusを除くすべての64ビットデバイスでiOS 10.2を脱獄させました。AppleがiOS 10.2に署名しなくなれば、OTAはもとよりiTunesを使用してのアップグレードまたはダウングレードができなくなります。
幸いなことに、今(1月31日12:00現在)ならまだ間に合います。AppleはまだiOS 10.2ファームウェアへの署名を行なっており、アップグレードまたはダウングレードを行うことができます。
ただ、上記リンクサイトからのファームウェアのダウンロードも、Appleの署名が停止されればファイルを保存できなくなってしまいます。こうなれば、iTunesを使用してファームウェアをダウンロードすることができないことを意味するだけでなく、もはや脱獄ツールのSHSH2 blobsを保存することもできません。
【追記】残念ながら、すでにiOS 10.2へのダウングレードおよび復元、再インストールは不可能になりました。