Touch Barを搭載するMacBook Pro(2016)には、AppleのブラウザSafariがあらかじめプリインストールされていますが、多くのユーザーはGoogle Chromeを標準として使用するブラウザソフトとしてエントリーしています。そんなMacBook Pro(2016)ユーザーにとって朗報です。
MacBook Proが10月に発表されて以来、サードパーティ製のアプリケーションは徐々にTouch Barに対応する機能を追加するようになっています。そして、現在ブラウザソフトの雄とも言える人気のアプリGoogle ChromeもTouch Barサポート機能を追加しています。
これは、Googleが先にリリースしたChrome 58の最初のカナリービルドに、多くのユーザーが求めているTouch Barサポート機能が含まれていることで話題となっています。
macOSアプリケーション開発を行っているサードパーティの多くが、競合他社との差別化を図るために現在ではTouch Barサポート機能を追加しており、Google Chromeもこれにならったと言えます。Appleの常套手段である、新機能開発を製品に搭載してからサードパーティに新機能を組み込むことで自社アプリの優位性をアピールさせ、ユーザーの人気を獲得するということがあります。この流れの一環とも言えます。
ChromeにTouch Bar機能がサポートされれば、ブラウザシェアでトップを独走するソフトウェアだけに、MacBook Proの新機能Touch Barの認知も格段に広がるものと思われます。
ただし、Chrome 58は現在最初のCanary(カナリー)リースであり、正式版で実際に同機能が搭載されるかは未定です。今すぐにTouch Barに対応したGoogle Chrome 58 Canaryを試したいMacBook Pro(2016)ユーザーは、こちらからダウンロード&インストールすることができます。
Google Chrome 58 Canaryを起動すると、新しいChromeによる新しいTouch Bar体験に触れることができます。
左隅の[esc]キーをタッチすることでChromeの処理を簡単にキャンセルすることができ、その右サイドの左右の[←][→]で閲覧したWebページを前後に移動することができます。また、再読み込みや[検索またはURLを入力]をタッチすることで瞬時にアドレスバーのボックスにフォーカスされ、URLや検索用語のテキスト入力を開始することができます。新しいタブを開きたい場合には[+]、[☆]をタッチすればお気に入りとしてブックマークに追加することができます。
AppleのプリインストールしているSafariのようには処理によって動的にTouch Barが可変することは少なく、[☆]をタッチしたときにキーボードアイコンが表示される程度です。ブラウザの状態による変化に乏しく一貫して同じ機能が表示されます。これを、シンプルで使いやすいと思うか、Safariのようにユーザーの行動に反応するよりフレキシブルな体験を求めるかは微妙なところです。
Chrome 58が初期のCanary版であることもあり、今後に期待でしょうか。GoogleがChrome 58の正式版をリリースするまで待てない場合には、このChrome 58最初のCanary(カナリー)をダウンロード&インストールして試してみてください。