Appleは本日9月28日(現地時間9月27日)、iPhone、iPadおよびiPod touch向け最新メジャーアップデートバージョン「iOS 11」のリリース初となるベータ版「iOS 11.1 Beta(Build:15B5066f)」をデベロッパー向けにリリースしました。
今回リリースされたiOS 11.1 betaは、iOS 11リリース(9月20日)から1週間余りです。また、先日9月27日には、MicrosoftのOutlook.com、Exchangeのメールアカウントでメール送信問題の対処したiOS 11.0.1修正版をリリースしたばかりです。
このiOS 11リリース初となるベータ版iOS 11.1では、「This beta version of iOS 11.1 contains bug fices and improvements.」とあるように、バグの修正と改善が主体のマイナーチェンジだと思われます。ただし、米国ブログニュースサイト「Mac Rumors」が指摘しているように、先日の修正版「iOS 11.0.1」アップデートと違い、小数点がひとつ上のバージョンであることから、主要なアップデートとしてオペレーティングシステムにいくつかの新しいマイナー機能を追加するのではないかと伝えています。
Apple Developerアカウントを有料で取得しているユーザーであれば、サイトにログインしてプロファイル「iOS Beta Software Profile」をiOSデバイスにインストールすることにより、「iOS 11.1 Beta(Build:15B5066f)」をデバイスに直接ダウンロード&インストールすることができます。
これにより、次回からは、ベータ版の設定プロファイルがiOSデバイスにインストールされている場合には、設定アプリから[一般]→[ソフトウェアアップデート]からOTA(Over The Air)でダウンロード&インストールすることができます。
ちなみに、このiOS 11.1ベータ版は今のところApple Developer Programに登録されているユーザーにだけ提供されていますが、近いうちにApple Beta Software Programのテスター登録者も利用可能となります。
その他の各種OSベータ版
なお、iOS 11.1 Beta以外にも、MacOS、watchOS、tvOSなどの各種OSのベータ版が同時にリリースされています。また、Xcode 9.1の新しいベータ版も公開されました。その中には、MacOS、iOS、watchOS、tvOSの最新の技術革新と強力な機能を備えたアプリケーションを構築するためのSwift 4やSDKが含まれています。
- macOS High Sierra 10.13.1 beta (17B25c)
- watchOS 4.1 beta (15R5823c)
- tvOS 11.1 beta (15J5559d)
- Xcode 9.1 beta (9B37)
これら今回開発者向けに公開された中に含まれるmacOS High Sierra初のベータ版「macOS High Sierra 10.13.1 beta」では、Keychainに保存されているユーザー名およびパスワード情報が抜き取られるセキュリティの脆弱性に関する修正が含まれている可能性があるとのことです。