写真を水彩画で書いたように簡単に加工することができるアプリ、「PORTRA(ポートラ)」。利用規約がないことで、「使っても大丈夫なのか」「画像が勝手にサーバーに保存されているのではないか」といった噂が多く出回っています。今回は、このPORTRAの使い方と、アプリの安全性について少し言及してみたいと思います。
PORTRA(ポートラ)水彩画風に加工できるアプリPORTRA
PORTRA(ポートラ)の使い方
カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: Playlist Corporation – Playlist Corporation(サイズ: 73.98 MB)
全てのバージョンの評価: (166件の評価) iPhone/iPadの両方に対応
PORTRAは、カメラを起動して撮影した写真でも、カメラロールに保存している写真でも、どちらでも加工できます。カメラロールの写真を使う場合には①、撮影する場合は②がシャッターです。③はインカメラとアウトカメラの切り替えです。
お馴染み(?)アヒルちゃんを撮影して加工してみようと思います。
このようになりました。あまり被写体は加工されてないように感じますね…2箇所のバーで加工の調整ができます。
愛用のカップで試したらすごくおしゃれになりました。被写体によってどれくらい加工の恩恵が受けられるか変わってきますね。加工パターンはいくつか用意されているので色々試してみてくださいね。保存は右下です。
存在しない利用規約と「PORTRAで加工した写真が勝手にサーバーに保存されているんじゃないか」という問題について
さて、冒頭でもお話しした、「加工に使った写真が勝手にサーバーに保存されているんじゃないか」問題について少し。そもそもどうしてこのような噂がでたのかと言うと、このアプリ、利用規約がないんです。3ヶ月前にリリースされてから今日まで利用規約が存在していません。また、似たような加工アプリのPrismaは、「写真の編集はサーバーにアップロードしサーバー上で行なわれている」という話があったので、それが理由で今回のこのような噂が流れたと思われます。(実際にこのインタビューでは「元の写真を保存するようなことはしておらず、誰の写真かもわからない」とも述べています。)
まず利用規約については、私も色々と探してみましたがやはり見つかりませんでした。App StoreのデベロッパWEBサイト等を見ても見つからず、やはり存在していないと考えたほうが良さそうです。ですが、利用規約がないということは単純に言ってしまえば「利用者は利用規約に同意することなく使えるよ」ということに過ぎないので、PORTRAの裏規約的なものに全て同意しているということにはなりません。ですが、そもそも利用規約がないということは良いことではないので、様々な配慮不足がある可能性は否めません。そのため「何も気にしなくて大丈夫」というわけではないことを頭に入れておいてください。
そこで「サーバーに勝手に保存されている」という話ですが、実際にiPhoneを機内モードにして通信OFFの状態で試してみましたが加工は問題なく実施できました。つまり、Prismaと違いサーバー上での処理ではないということがわかります。画像のように取得していないフィルターがあった場合、それを取得しようとすると「ネットワークに繋がっていないので確認してください」という表示がでてきたくらいでした。
結果的に、PORTRAは使っても大丈夫なのか
個人的な解釈になりますが、基本的には使用しても問題はないのではないか、と思っています。ですが少しでも不安な方は、使用する際は通信を切った状態で行なう、自撮り写真など人物画は控えるといった対応をするといいかと思います。先程サーバー上での処理ではなかったとは述べましたが、それが必ずしもサーバーにデータが送られていないという証明にはなりませんので、その点は注意してください。今後利用規約が追加されればまた変わるかと思います。現時点では「自己責任で」という言い方にはなってしまいますが、差し支えのない写真で楽しむ分には綺麗な加工をしてくれるアプリなのでいいと思います。
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