iOSデバイスのデフォルトの電卓アプリで起こっていた正しい計算結果が得られない「アニメーション遅延表示」バグは、今回開発者向けにリリースされた「iOS 11.2 Beta」で修正された模様です。
これまでiOS 11に限らず、iOS 10でも表出していた電卓アプリの「アニメーション遅延表示問題」、速く計算式を入力するとアニメーションの表示がついていけずに計算ミスが起こることが指摘されていました。
この長い間、指摘されつつ解決されなかった電卓アプリの「アニメーション遅延表示問題」が解決されたようですね。この件についてはAppleのChris Espinoza氏のTwitterのツィートで、問題解決に向けてのアプローチが始まっていることを示唆していました。
In case you’re tempted to write a Radar on this, 70+ people have beaten you to it. https://t.co/xrMwJHqHiH
— Chris Espinosa (@cdespinosa) 2017年10月24日
今回の開発者向けiOS 11.2 betaを見る限り、これまでのボタンをタップした時のアニメーション表示によって入力がブロック、スルーされることがなくなっています。計算は正確でなければいけないし、正確であると信じてもいたというユーザーが多い中、この「アニメーション遅延表示問題」は迷惑なバグでした。このバグが解消されることで、iOSデバイスに搭載されているデフォルトの電卓アプリでは問題なく数字や記号をすばやく連続して入力できるようになりました。
ただ、現行の正式リリースされている最新バージョン「iOS 11.0.3」では解決していないので注意が必要です。言うまでもなく、高速で電卓を操作した場合には、この「アニメーション遅延表示問題」が引き起こされ、計算間違いが発生します。
今回の開発者向けにリリースされた「iOS 11.2 Beta 1」は、バグの修正と改善がメインとされています。その中でもこの問題は長年の懸案でもあっただけにありがたいバグ修正と言えるでしょう。