Microsoftが2018年3月14日、3月の月例Windows UpdateとしてWindowsをはじめとしたセキュリティ更新プログラムを公開しました。Windows PCをお使いのユーザーは、なるべく早くアップデートを行いましょう。
今月のセキュリティ更新プログラムでは、Windowsのセキュリティ更新やバグ修正に関する計13件(緊急4件、重要9件)の新規セキュリティ情報を公開しています。そして、新新規のセキュリティ アドバイザリ 1 件の公開、既存のセキュリティ アドバイザリ 1 件の更新を行っています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリは新たにWin32/DetrahereおよびWin64/Detrahereに対する定義ファイルが追加されています。
今回のWindows Updateに該当するMicrosoftのソフトウェアは以下の通りです。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Services および Web Apps
- Microsoft Exchange Server
- ASP.NET Core
- .NET Core
- PowerShell Core
- ChakraCore
- Adobe Flash
セキュリティ更新プログラム・セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点
- アドバイザリ ADV180002 を更新し、Windows Server 2008 および Windows Server 2012 向けの更新プログラムが利用可能になったことをお知らせしました。また、CVE-2017-5754 (“Meltdown”) に関連する 32 ビット版の Windows 7 および Windows 8.1 に対する追加の保護策を提供する更新プログラムを公開したことをお知らせしました。詳細はアドバイザリ ADV180002 を参照してください。
2018年3月のセキュリティ更新プログラム
最大深刻度「緊急」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Windows 10 および Windows Server 2016 (Microsoft Edge を含む)
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 10 1709: 4088776、Windows 10 1703: 4088782、Windows 10 1607: 4088787、Windows 10 RTM: 4088786、Windows Server 2016: 4088787。
製品ファミリ:Internet Explorer
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Internet Explorer 9 IE 累積的: 4089187、Internet Explorer 10 マンスリー ロールアップ: 4088877; Internet Explorer 10 IE 累積的: 4089187; Internet Explorer 11 マンスリー ロールアップ: 4088875 および 4088876、Internet Explorer 11 IE 累積的: 4089187、Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4088776、4088779、4088782、4088786、4088787。
製品ファミリ:ChakraCore
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。
製品ファミリ:Adobe Flash Player
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Adobe Flash Player のサポート技術情報: 4088785。Adobe Flash Player のアドバイザリ: ADV180006。
最大深刻度「重要」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Windows 8.1 およびWindows Server 2012 R2
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4088876。
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4088879。
製品ファミリ:Windows Server 2012
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4088877。
Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4088880。
製品ファミリ:Windows RT 8.1
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows RT 8.1: 4088876。
注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。
製品ファミリ:Windows 7 およびWindows Server 2008 R2
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4088875。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4088878。
製品ファミリ:Windows Server 2008
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server 2008 の更新プログラムは累計的な更新プログラムやロールアップとして提供されません。次の記事は Windows Server 2008 のバージョンを参照しています。
4056564、4073011、4087398、4088827、4088933、4089175、4089229、4089344、4089453。
製品ファミリ:Microsoft Office 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
マンスリー セキュリティ更新プログラムのリリースの Microsoft Office に関連するサポート技術情報の記事の数は、CVE の数、および影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。今月リリースされる Office の更新プログラムに関連するサポート技術情報は 20 件を超えます。概要をお知らせする目的から、ここでは一部のみを掲載します。資料の詳細については、「セキュリティ更新プログラム ガイド」を参照してください。
製品ファミリ:SharePoint Enterprise Server および Project Server
■最も大きな影響を受ける内容
特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft SharePoint Server: 4011688、4011705、4018293、4018298、4018304。Microsoft Project Server 2013: 4018305。
製品ファミリ:Microsoft Exchange Server
■最も大きな影響を受ける内容
特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Exchange Server: 4073392 および 4073537。
製品ファミリ:.NET Core と ASP.NET Core
■最も大きな影響を受ける内容
特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
.NET Core: https://github.com/dotnet/core/.
ASP.NET Core: https://github.com/aspnet/Announcements/issues/.
Source:Microsoft