iPhone Xに搭載されているFace ID(顔認証)機能は、iOS 12からは2種類の顔を登録でき、これまでは1つの顔にしか対応してませんでしたが、2種類の顔でのロック解除が可能となりました。「なぜ、2種類だけ?」という疑問はさておき、この機能ほど目立たないのですが、iOS 12にはFace ID(顔認証)に失敗した際に再度簡単に再試行できる機能があるようです。ユーザーによっては、この機能の方が便利かもしれませんね。
このFace ID再認証機能は、通常Face ID認証に失敗すると、パスコード入力画面に移行してしまいます。このパスコード入力画面から再度Face ID認証を行うにはこれまではちょっと面倒でした。それが、Face ID認証に失敗しても、パスコード入力画面で画面下中央からスワイプすることでFace ID(顔認証)のスキャンを再開できるようになっています。
iOS 11では、iPhone Xで何らかの理由でFace ID認証に失敗した際に、現れたパスコード入力画面で[キャンセル]を押すか、サイドボタンを押してデバイスをスリープさせるなどしてから、再度Face IDを実行する認証プロセスを行う必要がありました。
このFace ID認証に失敗した際のアクションは、多くのユーザーにとってちょっと面倒でわずらわしいものでした。こうした場合に、多くのユーザーは本能的に画面を下からスワイプしています(わたしも無意識のうちに同様の行動を取っています)。Appleはこのユーザーの本能に気づいて、このアクションをiOS 12に組み入れたようです。
iOS 12がインストールされているiPhone Xでは、このジェスチャーによって一度失敗したFace ID認証をオフにして認証を再開してくれます。これは大きな機能変更ではありませんが、ストレスを軽減してくれるすごく便利な機能です。Face ID認証に失敗して慌てた経験のあるユーザーであれば、再度デバイスのロックを解除する手間を最小限にしてくれます。目立たない変更ながら、こうした細やかな機能がAppleだと言えるかもしれませんね。
もし、あなたがiPhone Xの所有者で、かつiOS 12をインストールしているとしたら、Face IDでの認証に失敗した際にパスコード画面の下部中央からスワイプするだけで、Face IDスキャンを再開できることをお試しください。
Source & Photo:9to5Mac