Microsoftが2018年8月15日、8月の月例Windows UpdateとしてWindowsをはじめとしたセキュリティ更新プログラムを公開しました。Windows PCをお使いのユーザーは、なるべく早くアップデートを行いましょう。
今月のセキュリティ更新プログラムでは、Windowsのセキュリティ更新やバグ修正に関する計16件(緊急12件、重要4件)の新規セキュリティ情報を公開しています。
新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、新規のセキュリティ アドバイザリ3件の公開、既存のセキュリティ アドバイザリ1件の更新が行われています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。
今回、2018年8月15日公開のWindows Updateに該当するMicrosoftのソフトウェアは以下の通りです。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- ChakraCore
- Adobe Flash Player
- .NET Framework
- Microsoft Exchange Server
- Microsoft SQL Server
- Visual Studio
セキュリティ更新プログラム・セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点
- アドバイザリ ADV180016 を更新し、32 ビット版の Windows 7 および Windows Server 2008 向けに、Lazy FP State Restore の脆弱性を緩和するセキュリティ更新プログラムが公開されたことをお知らせしました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- アドバイザリ ADV180018 を公開し、Intel Core と Intel Xeon における L1 Terminal Fault (L1TF) の脆弱性に対する緩和策のガイダンス並びにセキュリティ更新プログラムを公開しました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- アドバイザリ ADV180021 を公開し、Office 多層防御に対するセキュリティ更新プログラムを公開しました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- UAC が有効になっているサーバー上で、Exchange 向けの更新プログラムを標準モード (管理者権限ではなく) で手動でインストールした際に、いくつかのファイルが正しく更新されず、OWA や ECP が正常に動作しない可能性があります。管理者権限で更新プログラムをインストールすることをお勧めします。詳細は、サポート技術情報 4340731 または 4340733 をご参照ください。
2018年8月のセキュリティ更新プログラム
Microsoftが新たに確認した脆弱性についての新しいセキュリティ更新プログラムとして下記の項目が公開されています。
最大深刻度「緊急」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Windows 10 および Windows Server 2016 のすべてのバージョン (Microsoft Edge を含まない)
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 10 v1803: 4343909、Windows 10 v1709: 4343897、Windows 10 v1703: 4343885、Windows 10 v1607: 4343887、Windows 10: 4343892、Windows Server 2016: 4343887
製品ファミリ:Microsoft Edge
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Edge: 4343897、4343892、4343909、4343887、4343885
製品ファミリ:Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4343898
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4343888
製品ファミリ:Windows Server 2012
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4343901
Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4343896
製品ファミリ:Windows RT 8.1
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows RT 8.1: 4343898
注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。
製品ファミリ:Windows 7 および Windows Server 2008 R2
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4343900
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4343899
製品ファミリ:Windows Server 2008
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server 2008 の更新プログラムは累計的な更新プログラムやロールアップとして提供されません。次の記事は Windows Server 2008 のバージョンを参照しています。4340937、4344104、4340939、4338380、4343674、4341832
製品ファミリ:Internet Explorer
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
nternet Explorer 9 IE 累積的: 4343205
Internet Explorer 10 マンスリー ロールアップ: 4343901
Internet Explorer 10 IE 累積的: 4343205
Internet Explorer 11 マンスリー ロールアップ:4343900、4343898
Internet Explorer 11 IE 累積的: 4343205
Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 4343899、4343897、4343892、4343909、4343887、4343885
製品ファミリ:Microsoft Exchange Server
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Exchange Server: 4340733、4340731
製品ファミリ:Microsoft SQL Server
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft SQL Server: 4293801、4293808、4293803、4293805、4293807、4293802
製品ファミリ:ChakraCore
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。
製品ファミリ:Adobe Flash Player
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Adobe Flash Player のサポート技術情報: 4343902
Adobe Flash Player のアドバイザリ: ADV180020
最大深刻度「重要」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Microsoft Office 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
マンスリー セキュリティ更新プログラムのリリースの Microsoft Office に関連するサポート技術情報の記事の数は、CVE の数、および影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。今月リリースされる Office の更新プログラムに関連するサポート技術情報は約 20 件です。概要をお知らせする目的から、ここでは一部のみを掲載します。資料の詳細については、「セキュリティ更新プログラム ガイド」を参照してください。
製品ファミリ:Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
情報漏えい
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア: 4018392、4022234、4032256、4022236
製品ファミリ:Microsoft .NET Framework
■最も大きな影響を受ける内容
情報漏えい
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
.NET Framework のセキュリティ更新プログラムのリリースに関連するサポート情報の記事数は、CVE の数と影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。今月リリースされる .NET Framework の更新プログラムに関連するサポート情報の記事は 20 件を超えます。概要をお知らせする目的から、ここでは一部のみを掲載します。.NET Core は、Microsoft と GitHubの .NET コミュニティが保守している汎用開発プラットフォームです。
製品ファミリ:Microsoft Visual Studio
■最も大きな影響を受ける内容
特権の昇格
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Visual Studio: 4456688
Source:Microsoft