Facebookは、先月のハッキングによる情報流出について、どのような情報が流出し、誰が影響を受けたのかを詳細に明らかにしました。それによると、流出したデータには、ユーザー名や連絡先情報を含むその他のプロフィール情報(誕生年月日、性別、言語、家族と交際ステータス、宗教、居住地と出身地、Facebookへのアクセスに使うデバイスの種類、学歴、勤務先、最近訪れた場所、フォローしている相手、直近15回の検索内容)などの情報が含まれています。ただし、影響を受けた2,900万件すべてのアカウントで同じ情報が流出したわけではなさそうです。
Facebookによると、2,900万人のうち、1,500万人に名前、電子メールアドレス、電話番号がハッカーに公開されており、残りの1,400万人は性別、宗教、デバイス情報、場所などの情報が盗まれたとしています。同社は、今回の情報流出で影響を受けたと思われるユーザーについて、新しく開設したWebページ「An important update about Facebook’s recent security incident | Facebookヘルプセンター」を介してお知らせを行なっています。すべてのユーザーは、Facebookアカウントでログインして同サイトにアクセスすることで自分が影響を受けていないかどうかを確認することができます。同ページにアクセスすると、ページの一番下に、アクセスしたユーザーの今回の情報流出に関する状況が表示されます。
ただ、今回の件についての朗報としては、もし自分が影響を受けていても何もする必要がないということです。パスワードは改ざんされていないので、パスワードのリセットも不要です。アクセストークンは盗まれ、ハッカーは毎回パスワードを入力し直さなくてもFacebookへのログイン状態を維持できるようになりましたが、Facebookは先月ハッキングが発見されたときにFacebookをリセットしたとのことです。
今回の情報流出の目的がどのようなものであるかは定かではありませんが、FacebookとFBIの両者が調査中とのことで、その目的がわかる日が来るかもしれません。現時点では、盗まれたデータは実際に悪用されることなく、何も行われていないように見えます。そして、私たちユーザーはいつでもアカウント情報を変更することができます。
Source:Facebook Help Center