Microsoftは2019年6月12日(日本時間)、2019年6月の月例Windows UpdateとしてWindowsをはじめとしたセキュリティ更新プログラムを公開しました。セキュリティ脆弱性などの更新が含まれているので、Windows PCをお使いのユーザーは、なるべく早くアップデートを行いましょう。
今月のセキュリティ更新プログラムでは、Windowsのセキュリティ更新やバグ修正に関する計9件(緊急6件、重要3件)の新規セキュリティ情報を公開しています。
新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、新規のセキュリティ アドバイザリ4件の公開、既存のセキュリティ アドバイザリ2件の更新、既存の脆弱性情報1件の更新を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。
Windowsユーザーはできるだけ早く、2019年6月の公開セキュリティ更新プログラムを適用することが推奨されます。
今回、2019年6月12日(日本時間)公開のWindows Updateでセキュリティ更新プログラムを公開したMicrosoftのソフトウェアは以下の通りです。
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- Adobe Flash Player
- ChakraCore
- Skype for Business および Microsoft Lync
- Microsoft Exchange Server
- Azure
セキュリティ更新プログラム・セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点
- アドバイザリ 190016 を公開し、Bluetooth Low Energy (BLE) の脆弱性への対応策が Windows の 6 月のセキュリティ更新プログラムに含まれていることをお知らせしました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- アドバイザリ 190017 を公開し、Microsoft HoloLens に含まれる Broadcom 社製のチップセットの脆弱性に対応したファームウェアアップデートが HoloLens 向け Windows 10 1809 の最新のセキュリティ更新プログラムに含まれていることをお知らせしました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- アドバイザリ 190018 を公開し、Microsoft Exchange Server 多層防御に対するセキュリティ更新プログラムを公開しました。詳細はアドバイザリをご参照ください。
- アドバイザリ 190009 を更新し、Windows Server 2008 向けのセキュリティ更新プログラム 4474419 が再リリースされたことをお知らせしました。最新の更新プログラムをインストールすることをお勧めします。
- アドバイザリ 190013 を更新し、64bit 版 Windows Server 2008 向けのセキュリティ更新プログラムを公開しました。
- UAC が有効になっているサーバー上で、Exchange 向けの更新プログラムを標準モード (管理者権限ではなく) で手動でインストールした際に、いくつかのファイルが正しく更新されず、OWA や ECP が正常に動作しない可能性があります。管理者権限で更新プログラムをインストールすることをお勧めします。詳細は、サポート技術情報 4503028 ならびに 4503027 をご参照ください。
既存の脆弱性情報の更新 (1件)
下記の脆弱性情報が再リリースされています。
- CVE-2017-8533
包括的に CVE-2017-8533 へ対応するため、Windows 7 向けにセキュリティ更新プログラム 4503292 (月例のロールアップ)、ならびに 4503269 (セキュリティのみの更新) をリリースしました。この脆弱性から完全に保護するために、該当の更新プログラムをインストールすることをお勧めします。
2019年6月のセキュリティ更新プログラム
Microsoftが新たに確認した脆弱性についての新しいセキュリティ更新プログラムとして下記の項目が公開されています。
最大深刻度「緊急」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Windows 10 v1903、v1809、v1803、v1709、v1703
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 10 v1903: 4503293、Windows 10 v1809 および Windows 10 v1809 HoloLens セキュリティ更新プログラム: 4503327、Windows 10 v1803: 4503286、Windows 10 v1709: 4503284、Windows 10 v1703: 4503279
製品ファミリ:Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1803、v1709)
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server 2019: 4503327、Windows Server 2016: 4503267、Windows Server v1903: 4503293、Windows Server v1803: 4503286
製品ファミリ:Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4503276、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4503290、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4503285、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4503263、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4503292、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4503269、Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4503273、Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4503287
製品ファミリ:Internet Explorer
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4503259。Internet Explorer の更新プログラムは、上記の Windows の更新プログラム パッケージにも含まれています。
製品ファミリ:ChakraCore
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください: https://aka.ms/securityupdates
製品ファミリ:Adobe Flash Player
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
すべての影響を受けるバージョンの Windows 上の Adobe Flash Player に関するサポート技術情報: 4503308
Adobe Flash Player に関するセキュリティ アドバイザリ: ADV190015
最大深刻度「重要」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Microsoft Office 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Office 関連のサポート技術情報: 4506009、4462178、4461621、4461619、4464590、4464596、4475511
製品ファミリ:Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft SharePoint Server 2019: 4475512
Microsoft SharePoint Enterprise Server 2016: 4464594
Microsoft SharePoint Foundation 2013 および Microsoft SharePoint Enterprise Server 2013: 4464602
Microsoft SharePoint Foundation 2013: 4464597
Microsoft SharePoint Foundation 2010: 4464571
Microsoft SharePoint Server 2010: 4461611
Microsoft Project Server 2010: 4092442
製品ファミリ:Azure DevOps Server 2019
■最も大きな影響を受ける内容
なりすまし
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Azure DevOps Server 2019: リンクと詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください: https://aka.ms/securityupdates
次回、2019年7月のWindows Update、セキュリティ更新プログラムのリリースは、7月10日(日本時間)の予定となっています。2019年の年間スケジュールについてはこちらを参照ください。
Source:Microsoft