Microsoftは2020年1月15日(日本時間)、2020年1月の月例Windows UpdateとしてWindowsをはじめとしたセキュリティ更新プログラムを公開しました。セキュリティ脆弱性などの更新が含まれているので、Windows PCをお使いのユーザーは、なるべく早くアップデートを行いましょう。
今月のセキュリティ更新プログラムでは、Windowsのセキュリティ更新やバグ修正に関する計8件(緊急5件、重要3件)の新規セキュリティ情報を公開しています。
新規セキュリティ更新プログラムの公開を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに Win32/Vatet.A!dha、Win32/Trilark.A!dha、Dopplepaymer に対する定義ファイルが追加されています。
Windowsユーザーはできるだけ早く、2019年6月の公開セキュリティ更新プログラムを適用することが推奨されます。
今回、2019年6月12日(日本時間)公開のWindows Updateでセキュリティ更新プログラムを公開したMicrosoftのソフトウェアは以下の通りです。
- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- NET Core
- .NET Core
- .NET Framework
- OneDrive for Android
- Microsoft Dynamics
セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点
- 2020 年 1 月の定例リリースで公開した CVE-2020-0601 の脆弱性に関しまして、MSRC が追加の情報をブログに公開しています。
- 2020 年 1 月 14 日 (米国時間) を持ちまして、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 のサポートが終了となります。1 月の定例リリースで公開した最新のセキュリティ更新プログラムを適用するとともに (なお 1 月のセキュリティ更新プログラムに関するサポートについては公開から 30 日間受けることができます)、これらのバージョンの Windows を利用している場合は、サポートされているバージョンの Windows への移行をお勧めします。また Windows 7 の拡張セキュリティプログラム (ESU) に関する詳しい情報はサポート技術情報 4527878 をご参照ください。
2020年1月のセキュリティ更新プログラム
Microsoftが新たに確認した脆弱性についての新しいセキュリティ更新プログラムとして下記の項目が公開されています。
最大深刻度「緊急」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Windows 10 v1909、v1903、v1809、v1803、v1709
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4528760、Windows 10 v1809: 4534273、Windows 10 v1803: 4534293、Windows 10 v1709: 4534276
製品ファミリ:Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1909、v1903、v1803)
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4528760、Windows Server 2019: 4534273、Windows Server 2016: 4534271、Windows Server v1803: 4534293
製品ファミリ:Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 マンスリー ロールアップ: 4534297、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4534309、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4534283、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4534288、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4534310、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4534314、Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4534303、Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4534312
製品ファミリ:Internet Explorer
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4534251
製品ファミリ:.NET Framework 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
.NET Framework に関連するサポート技術情報: 4535102、4534976、4535104、4534978、4535103、4534977、4532936、4532935、4532933、4535101、4532938、4535105、4534979、4534271、4534306、4534293
最大深刻度「重要」のセキュリティ更新情報
製品ファミリ:Microsoft Office 関連のソフトウェア
■最も大きな影響を受ける内容
リモートでコードが実行される
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Office に関連するサポート技術情報: 4484217、4484243、4484234、4484223、4484221、4484236、4484227
製品ファミリ:Microsoft Dynamics 365 Field Service (オンプレミス)
■最も大きな影響を受ける内容
なりすまし
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft Dynamics Field Service の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/dynamics365/field-service/user-guide を参照してください。
製品ファミリ:Microsoft OneDrive for Android
■最も大きな影響を受ける内容
セキュリティ機能のバイパス
■関連するサポート技術情報またはサポートのWebページ
Microsoft OneDrive for Android の更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください。
次回、2020年2月のWindows Update、セキュリティ更新プログラムのリリースは、2月12日(日本時間)の予定となっています。2020年の年間スケジュールについてはこちらを参照ください。
Source:Microsoft