【iOS】iOS 9.3.3をiOS 9.3.2にダウングレードする方法

Appleは7月19日、iOSの最新バージョン「iOS 9.3.3」をリリースしました。iPhone、iPadおよびiPod touchのiOSデバイスユーザーの多くが、すでにアップデートを行っていることでしょう。今回のアップデートでは、iOSデバイスの不具合およびセキュリティ問題などの多くの修正・改善がなされています。

ただ、すべてのiOSデバイスユーザーにとって歓迎されるとものとは限りません。脱獄している場合には、最新iOSに対応したアプリのバージョンがリリースされるまでは、アップデートしてしまうことで機能が利用できなくなってしまいます。また、デバイスによっては何らかの不具合が発生することも考えられます。試しに正式版の最新バージョン「iOS 9.3.3」をインストールしたものの、再度前のバージョンに戻したいということもあるでしょう。

iOS 9.3.1へのダウングレードは、6月11日にAppleのファームウェア署名停止により出来なくなっています。

現在、「iOS 9.3.3」をインストールしたiOSデバイスで、ダウングレードすることで戻れるiOSバージョンは「iOS 9.3.2」のみとなっています。以下の方法で、「iOS 9.3.2」へのダウングレードを行うことが出来ます。

ダウングレードの前準備

ダウングレードする際には、不測の事態も想定されます。必ず、ダウングレード対象のiPhoneやiPad、iPod touchなどiOSデバイスのバックアップを行いましょう。データを丸っとバックアップ出来るiTunesによる「iPhoneによるバックアップを暗号化」バックアップが推奨です。

iOS 9.3.3をiOS 9.3.2にダウングレードする手順

iOS 9.3.2ファームウエアのダウンロード

まずは、MacやWindowsなどのパソコンに「iOS 9.3.2 IPSW」ファームウエアをダウンロードします。iOSは機種によってダウンロードファイルが異なります。使っているデバイス（iPhone、iPad、iPod touch）にあった「iOS 9.3.2 IPSW」ダウンロードファイルを選んでダウンロードする必要があります。

iPhoneはデバイスのモデル（GSM、CDMAなど）によってもダウンロードするファームウエアが異なります。iPhone 6/6 Plus以前のiPhoneについては、背面カバーに記載されているモデル番号で確認できます。Appleの以下のサイトで確認することが出来ます。

iPhone側の確認および設定

1.「iPhoneを探す」を「オフ」にする

まず、ダウングレード作業を開始する前に、iPhoneの「iPhoneを探す」機能を「オフ」にします。［設定］アプリから［設定］→［iCloud］ページに「iPhoneを探す」設定ページがあります。

2.iOSデバイスをパソコンに接続

iTunesを使用しているMacまたはWindows PCに、ダウングレード対象iOSデバイス（iPhone、iPad、iPod touch）をLightningケーブルで接続します。

iTunesでの処理手順

iOS 9.3.2ファームウエアをダウンロードし、iPhoneの「iPhoneを探す」機能をオフにしてMacやWindows PCに接続したら、いよいよダウングレードの本番です。

1.iTunesでiOSデバイスを選択

iTunesを起動し、左上にあるiOSデバイスアイコンをクリックし、表示画面の左側パネルの［設定］セクション下にある［概要］項目をクリックします。

2.「iPhoneを復元…」ボタンをalt/Optionキーを押したままクリック

［概要］画面に表示されるiOSデバイスの状態を示す項目にある「iPhoneを復元…」ボタンを、［alt/Option］キー（Mac）、Windows PCの場合は［Shift］キーを押したままクリックします。

3.ダウンロードしたファームウエアを選択

ファームウェア選択画面が表示されるので、ダウンロードしたファームウェアファイル（今回テストする機種は、ソフトバンクのiPhone 6です。ダウンロードしたファイルは、上記ダウングレードリストの「iPhone 6」なので、ファイル名は「iPhone7,2_9.3.2_13F69_Restore.ipsw」となります。自分のデバイスにあったファームウエアを選択してダウンロードしてください。選択したら［開く］をクリックします。