Appleは8月26日にiOS最新バージョン「9.3.5」を公開しました。
サイバーセキュリティ調査を行う「Lookout」社が、iOS「9.3.4」とそれ以前のバージョンの脆弱性を狙うスパイウェア「ペガサス」を発見し、このアップデートで、通称「Trident」と呼ばれる3つのiOSのゼロデイ脆弱性(ゼロデイは、脆弱性を解消する手段がない状態で脅威にさらされる状況のこと)を修正しました。
もし、「ペガサス」に感染してしまっている場合どんなことが起こるのか。
「ペガサス」はワンクリックで感染してしまう、「録音、パスワード収集、テキストの盗み見、通話録音、ユーザーの追跡」などを行うことのできるスパイウェアで、感染するとユーザーの個人情報が抜き取られてしまう危険性があります。操作中になにか広告などが表示されるなど感染していることがわかるような表示はなく、“身に覚えがない”うちに情報が抜きとられてしまいます。
ウィルスに感染しているかどうかチェックしたい。
サイバーセキュリティ調査を行う「Lookout」社が公開しているアプリ「Lookout」を使用すれば感染しているかどうかのチェックをすることができます。
カテゴリ: ユーティリティ,仕事効率化
販売元: Lookout, Inc. – Lookout, Inc.(サイズ: 50.66 MB)
全てのバージョンの評価: (218件の評価) iPhone/iPadの両方に対応
「ペガサス」は、さまざまな情報を抜き取るために、自動的に”脱獄”状態にする機能があります。このチェックでは、”脱獄”済みかを判定してチェックすることができます。
以下、ウィルスに感染しているかどうかチェックする方法を紹介します。
- 上記のリンクなどから「Lookout」を入手します。
- 起動すると、iPhone/iPadを探すの説明画面が表示されます。チェックの前にいくつかの便利な機能の設定をしておきます(スキップはできません)。「機能を有効にする」をタップして先に進みます。
- 「位置情報の利用を許可しますか?」と表示されるので、「許可」をタップします。「通知を送信しますか?」についてはどちらでもいいです。
- アカウントの登録をします。任意のメールアドレスとパスワードを入力して、「登録」をタップします。
- 画面中段にある「セキュリティ」の部分が「緑色」かどうかを確認して終了です。
ここで設定しているのは、「iPhone」などを紛失した際にどこに落としたのかを位置情報で検索できるといったものです。
※もしこのマークが「黄色」または「赤色」だった場合は”脱獄”しているからか、または「感染」していることが原因です。
”脱獄”している方
既に”脱獄”している方はこちらの記事にチェックの方法と、対処法が載っています。
”脱獄”していないのに「黄色」や「赤色」で表示されている!
安心して下さい。こちらの記事に「感染」してしまっていた場合の対処法が載っています。
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iOSのゼロデイ脆弱性を狙ったスパイウェア「ペガサス」が感染していないかチェックする方法。https://t.co/mXfcy3g4B1 pic.twitter.com/67JOTp4TTL
— moshbox (@moshboxjp) 2016年9月1日