Appleは今週の火曜日(2017年1月24日)にiOS最新バージョン「iOS 10.2.1」をリリースしましたが、多くのiPhoneユーザーにとっての切なる関心事「バッテリー問題」は解決されていません。
Appleは最新のiOSアップデートでこの「バグ修正」を約束していたにもかかわらず…。iOS 10.2.1では、「30%バグ」の影響を受けているiPhone 7以前の古いiPhoneを使用しているユーザーのバッテリー問題を改善しないままとなっています。
この「バッテリー問題」は、Appleが昨年2016年10月にアップデートした「iOS 10.1」アップデート以来のバグで、現行モデルであるiPhone 7とiPhone 7 Plus以前のすべてのiPhoneで発生している問題となっています。これら古いiPhoneを使っている多くのユーザーが、バッテリーレベルがほぼ30%に低下するといきなりデバイスがシャットダウンしてしまう問題に悩まされています。
奇妙な現象は、ほぼ30%になった時点でシャットダウンするのですが、シャットダウン直前にバッテリー残量表示がいきなり1%になったりします。そして、iPhoneをLightningケーブルにつないで 充電状態にすると、またバッテリーの残量表示は即座に30%に復帰します。
Appleは一部のiPhone 6sデバイスの「バッテリー無料交換プログラム」を開始しています。このバッテリー30%バグで、バッテリー残量があるにもかかわらずシャットダウンしてしまう原因について、Appleは当初、製造過程に問題があった一部のiPhonneでのみ発生している問題だとしていました。
けれど、iOS 10.2がリリースされ、バッテリー30%バグ問題はより悪化したとの報告が上がっています。Appleは数週間前にこの問題を認め、次期ソフトウェアのアップデートで修正が可能としていました。そして今回リリースされたiOS 10.2.1では、この問題は残念ながら解決しませんでした。また、「iPhone 6のバッテリー交換プログラムが始まるかも!?」という噂はあったものの、Appleに「バッテリー無料交換プログラム」を古いiPhoneにまで拡張する意向はないようです。
昨日25日には最新のiOSベータ版である「iOS 10.3 beta 1」がリリースされましたが、バッテリ問題に取り組んでいるとは伝えられていません。「Find My AirPods(AirPodsを探す)」など新しい機能に注力しているようでますが、さまざまな改善やバグ修正の中にこの問題への対処があることを祈るしかないようです。
とはいうものの、iOS 3でバッテリー問題に対処したとしても、正式にリリースされるのは今後1ヶ月程度後になると想定されるので、古いiPhoneユーザーはバッテリー残量があるにもかかわらず予期せずシャットダウンしてしまう可能性のあるデバイスを使い続け、問題が発生するたびにその都度対処しなければなりません。
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【バッテリー問題】iOS 10.2.1アップデートでもバッテリーの「30%バグ」は修正されず!?https://t.co/9mSK4XQj4G
— moshbox (@moshboxjp) 2017年1月26日