iOS 11で動作するiPhoneやiPad、iPod touchなどのiOSデバイスでは、Cydia Impactorを使って任意のアプリをサイドロードすることができません。警告のポップアップ画面に「lockdown.cpp:57」と表示され、「LOCKDOWN_E_PLIST_ERROR」メッセージが表示されてしまい、インストールを完了することができません。
残念ながら、iOS 11のインストールされているiPhoneでは、Cydia Impactorを使ったMacやWindowsを介してのサイドロードは行うことができません。もちろん、このSaurik氏の作成したCydia Impactorだけが任意のアプリのIPAファイルをiPhoneにサイドローディングできるユーティリティツールというわけではありません。ただ、現在最も人気が高く、操作も簡単であることから多くのユーザーに使用されていることも確かです。
現在、iOS 11ベータ4を実行しているiPhoneにCydia Impactorツールを使用してサイドロードすると以下のエラーが表示されます。
Error
lockdown.cpp:57
LOCKDOWN_E_PLIST_ERROR
iOS 11にアップデートしているiPhone、iPad、iPod touchでサイドロードを行う場合には、この「Error」の回避策として行えることは以下の通りです。
Cydia Impactor Error 57の回避策
1.iOS 11をiOS 10.3.3にダウングレード
もし、Cydia Impactorを使ってのサイドロードを行いたいのであれば、最も簡単な方法はiOS 11を現行のAppleによる署名が有効な正式バージョン「iOS 10.3.3」あるいは「iOS 10.3.2」にダウングレードする必要があります。下記の記事を参考にしてダウングレードを実行してください。
Appleは「iOS 10.3.2」ファームウェアの署名をそう遠くない未来に停止してしまうことが想定されます。「iOS 10.3.2」にダウングレードする場合には急ぐ必要があるかもしれません。「iOS 10.3.3」ファームウェアについては、まだ多少猶予があるでしょう。
2.Xcode + iOS App Signerユーティリティを使う
もし、Cydia Impactorにこだわっていないなら、「iOS App Signer」ユーティリティを使うという手があります。操作性は問題ありませんが、問題はMac(macOS)でしか使用することができないことです。
この「iOS App Signer」ツールは、Xcodeと併用して使って、任意のアプリの「IPA」ファイルをiPhoneにサイドロードすることができます。使用方法については、以下の記事が参考になるかと思います。
3.AppValleyなどのストアアプリで代用
「AppValley」などのストアアプリを使えば、Cydia Impactorでのサイドロードより簡単に任意のアプリをインストールすることができます。もちろん、インストール先のiOSデバイスを“脱獄”する必要はありません。
Cydia Impactorとの違いは、Appleの署名証明書の問題です。Cydia Impactorでのサイドロードでは、自分のApple IDでアプリに署名します(証明書は通常、7日後に有効期限が切れます)。「AppValley」などのストアアプリでのダウンロードの場合は、どこかで署名切れになるのですが、これを自らコントロールすることはできません。
逆に、こうしたストアアプリのいいところは、iPhoneなどのiOSデバイスに直接インストールすることができる点です。以下に、こうしたストアアプリを紹介します。扱っているアプリも多少異なりますので、自分に合うものを試してみてください。
この記事へのコメント
v0.9.42からiOS11betaに対応したらしいよ。