Appleは、先週9月27日のiOS 11.0.1リリース、そして昨日10月4日にはiOS 11.0.2を、と2週続けて修正バージョンをリリースしました。これにより、表出していたメール送信問題をはじめ、iPhone 8/8 Plusでの通話問題、写真非表示問題、添付ファイルが開けない問題などが解決されています。そして、驚くべきことに最新のiOS 11.0.2アップデートではiOS 11.0.1に比べて半ギガバイト以上もストレージ使用領域が増加するようです。
ブログニュースサイトRedmond Pieによると、128GBのiPhone 7 PlusでiOS 11.0.2をOTA(Over The Air)アップグレードしたケースで試したところ、iOS 11.0.1時点でストレージの使用可能容量が85.11GBからiOS 11.0.2では85.67GBまで回復、約500MBの空きスペースを確保することができたとのことです。これは、2回目に行ったiPhone 7 Plus(32GB)の場合にもiOS 11.0.1時点で使用可能容量7.81GBだったものが8.13GBまで改善、約300MBのスペース領域を確保したとのことです。
もちろん、これはiPhone、iPad、そしてiPod touchデバイスにiOS 11.0.2をインストールした際に、元々のストレージスペースが大きいほど、より多くの記憶スペースを解放する可能性があります。また、節約できるストレージスペースの量は、デバイスの種類、そのデバイスのストレージ容量、およびそのデバイスに格納されているデータと情報の種類によって異なる可能性があります。
また、Redmond Pieによると、このストレージスペースの改善理由はわからないものの、iOS 11.0.1もiOS 11.0.2も小規模なファームウェアインストールであるものの、これとは関係なく、むしろデバイス内のデータを格納する内部効率などが図られているのではないかとの見解を示しています。
Appleでは、iOSおよびmacOS上にHFS+後継のファイルシステムソフトウェアであるAPFS(Apple File System)を導入するなどプラットフォーム上の効率化に重点を置いた改善を行なっています。デバイスのメディアストレージの効率化を向上させる新しい画像フォーマットHEIF(High Efficiency Image File Format)や映像フォーマットHEVC(High Efficiency Video Coding)などの導入もこれに呼応していると言えるかもしれません。
もちろん、節約できるストレージ容量は、使用しているiPhoneなどの機種やストレージ容量、保存されているデータや情報内容によって異なりますが、iOS 11.0.2にアップデートすることでストレージ容量を節約できることは確かなようです。