iPhoneのバッテリーが劣化すると突発的なシャットダウンを防ぐために機能を抑制していることが判明し、訴訟問題や期間限定のバッテリー交換プログラムなど、まだまだ当話題の渦中にあるAppleですが、来年2月に予定されている開発者向けのベータ版にてiPhoneのバッテリーの健康状態を確認するための機能と、バッテリが劣化したiPhoneの性能抑制を無効化することができる機能を提供することがわかりました。
iPhoneのバッテリ劣化による機能抑制を、iOSのアップデートでオフ可能に。バッテリーの健康状態を確認するための機能も。
9to5macによると、ABC Newsの取材に対してティム・クック氏は「来年2月に予定されている開発者向けのベータ版にてiPhoneのバッテリーの健康状態を確認するための機能と、バッテリが劣化したiPhoneの性能を抑制する機能そのものを無効化することができる機能を提供する」と述べているとのことです。さらに、今回のアップデートでは予期せぬシャットダウンのリスクにさらされていてもCPUとGPUの完全なパフォーマンスを維持することができれば、パフォーマンス調整を無効にするオプションがユーザに与えられると述べています。
ただし、この機能の利用は「推奨しない」とティム・クック氏はコメントしています。そもそもこの機能は、一部の間では「新しい端末への買い替えを促すためだ」と言われていますが、あくまでも”Appleの意図としては”急なシャットダウンを防ぐために設定されてあるものであって、この機能をOFFにすることで緊急事態の際にiPhoneが電池切れで使用できなくなる可能性があるからです。
2018年12月末まで3.200円でバッテリを交換できるプログラムがありますので、そちらを利用するか、新しい端末に買い換えるかしたほうが、機能抑制設定をオフにするよりもよいのではないかと個人的には思います。iPhoneを、突然の電池切れの心配なく高パフォーマンスの状態で使用したい、というわけではないのなら話は別ですけどね。なお、3,200円でできるバッテリ交換は1台につき1度限りとなっていますので、急を要する状態でなければ2018年12月末のギリギリに持っていったほうがいいですよ!
source:9to5mac
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