Appleは本日2月1日、iOS 11.2(2017年12月3日)をはじめ、iOS 11.2.1(2017年12月14日)およびiOS 11.2.2(2018年1月9日)のファームウェアへの署名(SHSH)を停止しました。
iOS 11.2.5のリリースされた先週1月24日の時点では、iOS 11.2、iOS 11.2.1、およびiOS 11.2.2の3つのバージョンが書名、有効となっており、各種ダウングレードおよび再インストールすることが可能でした。今回の3バージョンの署名停止により、iPhoneをはじめ、iPad、iPod touchなどのiOSデバイスでは、これらのファームウェアへのダウングレードを行うことができなくなりました。
この署名停止により、今後しばらくの間は最新バージョンのiOS 11.2.5以外へのアップグレードおよび再インストールしかできない状況になっています。
Appleでは、定期的に古いiOSファームウェアのバージョンへの署名を停止し、特定のバージョンの署名を閉じることで、ユーザーがそのバージョンにダウングレードできなくなるようにしています。これにより、ユーザーを最新バージョンへ誘導する処置を取っています。
今回の処置により、iOS 11.2.5を実行しているユーザーは、iTunes経由で11.2、iOS 11.2.1、またはiOS 11.2.2にダウングレードできなくなりました。
脱獄しているユーザー、または脱獄希望のユーザーは、Appleが古いiOSバージョンへの署名をやめることにより、しばしば影響を受けます。iOS 11.2.1への脱獄が可能でしたが、このバージョンの署名停止により、脱獄のためにそのiOSバージョンへのダウングレードは現在不可能になっています。
先週公開されたiOS 11.2.5では、Siriの機能拡張やHomePodの公式サポート、多数のバグ修正とパフォーマンスの向上がもたらされました。そして、AppleはiOS 11.2.5の一般公開に合わせて、新しいAnimojiや「メッセージ」アプリの情報をiCloudに保存できる機能、AirPlay 2などを含むiOS 11.3のベータテストを開始しました。iOS 11.3の一般への公開はこの春になる見通しとなっています。