iPhoneやiPadなどのiOSデバイスの「メッセージ」で、「特定の絵文字を含むメッセージ受信でiPhoneがクラッシュ」してしまう不具合が発見されました。黒丸の絵文字と左方向を指している絵文字“<⚫> 👈🏻”を含むメッセージが届いたら要注意です。これは黒丸を含むところから「ブラックドット」バグと呼ばれるものですが、そのメカニズムは黒いドットの絵文字によって引き起こされているわけではないようです。
見た目は、ただの絵文字にしか見えないものの、実際には何千ものUnicode文字が含まれているということです。これをメッセージアプリで受信した際にシステムがこの文字列を処理しようとしてフリーズ、クラッシュしてしまうというもの。このバグを解決する方法は、問題のあるメッセージを含む会話を削除するだけで大丈夫とのことです。
iOS 11.3~iOS 11.4(ベータ)をインストールしているiPhoneおよびiPadの「メッセージ」アプリがクラッシュする不具合が再現されているとのこと。Androidデバイス上で「WhatsApp」に同様のバグを見つけたという書き込みが今月4日、Redditの掲示板に公開されたことを発端に、その後iPhoneでも同様の現象が確認されました。この「ブラックドット」と呼ばれるバグによってiPhoneがフリーズしてしまう様子は、EverythingAppleProのYouTubeサイトに5月8日にアップされています。
今年2月に同様の特定の文字を受信することによるクラッシュ・バグ問題が発生しました。この時はインドの一部地域で使用されるテルグ語の一文字でクラッシュしてしまう問題が発生しました。この問題はすでにiOS11.3で解決しています。
ただ、「ブラックドット」バグと呼ばれる今回のバグ問題は、文字列に隠れた見えないUnicode文字が何千も含まれているということで、特別に細工されたテキストがメッセージを通じて送信されてしまうことに問題があると言えます。Appleは速やかに修正をリリースするとのことで、修正版のリリースが待たれます。
via:9to5Mac、EverythingApplePro