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Apple、iOS 12.1の署名(SHSH)発行を停止。再インストール及びアップグレード可能なファームウェアはiOS 12.1.1とiOS 12.1.2の2つに

Appleは12月19日(現地時間12月18日)、10月31日にiOS 12初のメジャーアップデートととしてリリースされた「iOS 12.1」のファームウェアへの署名(SHSH)を停止しました。

Appleの最新オペレーティングシステムとして9月18日に登場した「iOS 12」では、iOS 11のブラッシュアップバージョンの位置づけながら、さまざまな機能の改善および不具合の修正がはかられています。

その最初のメジャーアップデート版としてリリースされた「iOS 12.1」では、最大32人が同時にビデオ通話およびオーディオ通話に参加できるグループFaceTimeの導入をはじめ、70種類を超える新しい絵文字が追加されました。また、iPhone XS、iPhone XS Max、およびiPhone XRでは、1台のデバイスで2つの電話番号を使用可能にしてくれるeSIMを使ったデュアルSIMの導入などもありました。

今回のこの「iOS 12.1」のSHSH発行停止により、現段階でアップグレードおよび再インストールすることのできる正規版ファームウェアは、昨日12月18日にリリースされた「iOS 12.1.2」、および12月6日にリリースされた「iOS 12.1.1」の2つということになります。そして、「iOS 12.1.2」および「iOS 12.1.1」をインストールしたデバイスでは、iOS 12.1を含むそれ以前のバージョンへのダウングレードを行う手段はありません。

このように、Appleでは定期的に古いiOSファームウェアのバージョンへの署名を停止し、特定のバージョンの署名を閉じることで、ユーザーがそのバージョンにダウングレードできなくなるようにして、ユーザーを最新バージョンへ誘導する処置を取っています。ただ、ここのところの署名停止処理を見ていると、様々なセキュリティ問題への対処も含め、最新バージョン以前のものをなるべく早く停止するという傾向が見えます。

繰り返しになりますが、今回の署名停止に伴い、すでに「iOS 12.1.2」および「「iOS 12.1.1」を実行しているユーザーは、iOS 12.1を含むそれ以前のバージョンへのダウングレードができなくなりました。

脱獄しているユーザーにとっては、iOS 12がアップデートされて以来、新たな脱獄ツールはリリースされていないので、今回の署名停止もさほど影響はないでしょう。そして、今後もiOS 12の各バージョンへの脱獄ツールは現状としては公開予定はないだけでなく、脱獄を招く可能性のある既知の悪用や脆弱性は一般に公開されていません。

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