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iOS 11.3まで待てない!古いiPhoneのバッテリー劣化によるパフォーマンス抑制機能をオフにする方法

バッテリーが劣化したことが検出されたiPhoneでは、Appleがユーザーの知らない間にその性能を制限していたことが判明した、いわゆる「計画的陳腐化」問題でユーザーから多くの非難を浴びました。

バッテリー交換プログラムiOS 11.3でバッテリーの劣化状態を確認してパフォーマンス抑制の有無をユーザーが選択できる新機能追加すを表明するなど、その後のAppleの対応により沈静化した感じになっています。

ただ、劣化したバッテリーにパフォーマンス設定機能を搭載したiOS 11.3の正式バージョンがリリースされるのはまだ遠い先(この春、多分3月以降)となる模様です。iOS 11.3は現在のところ、1月25日にリリースしたiOS 11.3 Beta 1が最新バージョンとなっています。もし、あなたが古いiPhoneを持っていてパフォーマンスの劣化に悩んでいる場合には、ここにiOSでAppleのCPUスロットルを無効にする方法があります。

今春まで待てない、パフォーマンスを正常に戻したい、iOS 11.3がなくてもすぐにこのパフォーマンス抑制機能を無効にしたい場合には、以下のプロセスを実行してみてください。

要件定義

  1. このプロセスを実行するには、iOSデバイスが“脱獄”している、していないに関わらず、対象のデバイスのiOSバージョンが「11.0〜11.1.2」であることが絶対条件となります。そして、“脱獄”されたiOS 11の該当バージョンである場合には、FilzaやiFileなどのアプリがインストールされている必要があります。
  2. “脱獄”していない該当iOSバージョンの場合には、デバイスのファイル構造にアクセスできるファイルマネージャー「FilzaJailed」をアプリをインストールする必要があります。iOS 11デバイスにFilzaJailed IPAファイルをダウンロードしてインストールする手順については以下のリンク先を参照ください。
    ▶︎ファイルマネージャー「FilzaJailed」をiPhoneにインストール、サイドロードする方法
  3. もうひとつ。これを行うには、使用するiOSデバイスのモデルを知る必要があります。この情報を取得するには、Apple公式App Storeから「System Guard」アプリをダウンロード&インストールしてください。
System Guard – system, data traffic, routing table 1.7.6 (¥360)
カテゴリ: ユーティリティ,仕事効率化
販売元: Jiang Ming Xian – Jiang Ming Xian(サイズ: 11.07 MB)
全てのバージョンの評価: (件の評価) iPhone/iPadの両方に対応

古いiPhoneのバッテリー劣化によるパフォーマンス抑制機能をオフにする方法

まずは、iOSデバイスにインストールしたファイルマネージャー「FilzaJailed」を立ち上げ、 開いた画面からファイルエクスプローラでルートディレクトリ(”/”で示されるところ)に一旦移動して、ディレクトリ「/System/Library/Watchdog/ThermalMonitor.bundle/[お使いのデバイスモデル] .bundle」に移動します。

  1. デバイス上にあるFilza(または代替)アプリを起動し、ファイル構造のルート(これは “/”で示されます。)にいることを確認します。次に以下のディレクトリ「System / Library / Watchdog / ThermalMonitor.bundle / [お使いのデバイスモデル] .bundle」に移動します。
    注:上記の要件に記載されているSystemGuardアプリに記載されている[お使いのデバイスモデル]を実際のモデルに置き換えてください。
  2. 上記のディレクトリに移動したら、「info.plist」ファイルを開き、その隣にある小さなアイコンを使って “Root“オプションをタップ、情報ツリーを展開します。展開してすべてのオプションを見ることができたら、「contextualClampParams」エントリを見つけ、 “i”マークの情報オプションをタップします。
  3. 内部に入ると、「lowParamsSpeaker」、「lowParamsCPU」、および「lowParamsGPU」のエントリを見つけて削除する必要があります。簡単に削除できてしまうので、間違えないように慎重に削除してください。
  4. 削除したら、変更を保存します。

以上で完了です!プロパティリストファイルを終了し、デバイスを再起動しましょう。これで、劣化したバッテリが検出された場合でも、Appleのパフォーマンスが低下していないデバイスを操作することが可能となります。

AppleはiOS 10.2.1でiPhone 6,6 Plus、6s、6s Plus、SEに、いわゆるスロットル機能を導入しています。そしてiOS 11.2ではiPhone 7,7 Plusにこれを追加しました。このいわゆるCPUスロットル機能は、デバイスのバッテリ状態が80%以下に検出された場合にのみ起動します。

Appleは割引価格でバッテリー交換できるプログラムを開始しており、、iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xの各種デバイスが対象となっています。バッテリー交換することで、本来の性能に完全回復することが望めますが、ここでひとつ注意しなければいけません。このバッテリー交換を行う際には最新のiOS 11.2.5にアップグレードする必要があるということです。脱獄のためのiOSバージョンをiOS 11.1.2以下にしている場合には、ファイルマネージャー「FilzaJailed」を使ったこの方法が古いiPhoneのバッテリー劣化によるパフォーマンス抑制機能をオフにする唯一の方法かもしれません。

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ガジェット好きなオヤジです。iPhoneやMac・PCを使っていて、ふとしたときに感じた疑問なんかを自分なりに解決した記事を書いていきます。また、時には楽しい動画なんかもアップしていくつもりです。どうぞよろしく!

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