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Apple、iOS 12.1.1の署名(SHSH)発行を停止。FaceTimeの盗聴バグに対処!?

Appleは2月6日(現地時間2月5日)、昨年2018年12月6日にiOS 12.1の修正版としてリリースされた「iOS 12.1.1」のファームウェアへの署名(SHSH)を停止しました。

昨年2018年9月18日に登場したAppleの新しいオペレーティングシステム「iOS 12」では、iOS 11のブラッシュアップバージョンの位置づけながら、さまざまな機能の改善および不具合の修正が行われています。

その最初のメジャーアップデート版としてリリースされた「iOS 12.1」では、最大32人が同時にビデオ通話およびオーディオ通話に参加できるグループFaceTimeの導入をはじめ、70種類を超える新しい絵文字が追加されました。また、iPhone XS、iPhone XS Max、およびiPhone XRでは、1台のデバイスで2つの電話番号を使用可能にしてくれるeSIMを使ったデュアルSIMの導入などもありました。

修正バージョン「iOS 12.1.1」では、「iOS 12.1」で導入された最大32人が参加できるグループFaceTimeに関わるFaceTimeのユーザーインターフェイスやFaceTime通話中にLive Photosを撮影可能にするなど、iPhoneおよびiPad向けの機能が各種追加されたのをはじめ、Face IDが一時的に利用できなくなる問題などのいくつかのバグが修正されました。

今回のこの「iOS 12.1.1」のSHSH発行停止は、先月1月末に報じられたApple、FaceTimeに「着信を受ける前に相手に音声が盗み聞きされてしまう」重大なバグ に対処したもので、その原因となる「iOS 12.1.1」の配布を停止したということが言えそうです。

これにより、現段階でアップグレードおよび再インストールすることのできる正規版ファームウェアは、昨年2018年12月18日にリリースされた「iOS 12.1.2」および、今年1月23日の「iOS 12.1.3」の2つということななります。

また、今回の「iOS 12.1.1」配布停止により、FaceTimeに「着信を受ける前に相手に音声が盗み聞きされてしまう」重大なバグに対応した修正版が、間も無くリリースされるものと思われます。

このように、Appleでは定期的に古いiOSファームウェアのバージョンへの署名を停止し、特定のバージョンの署名を閉じることで、ユーザーがそのバージョンにダウングレードできなくなるようにして、ユーザーを最新バージョンへ誘導する処置を取っています。ただ、ここのところの署名停止処理を見ていると、様々なセキュリティ問題への対処も含め、最新バージョン以前のものをなるべく早く停止するという傾向が見えます。

繰り返しになりますが、今回の署名停止に伴い、すでに「iOS 12.1.2」および「「iOS 12.1.3」を実行しているユーザーは、iOS 12.1.1を含むそれ以前のバージョンへのダウングレードができなくなりました。

脱獄しているユーザーにとっては、iOS 12がアップデートされて以来、新たな脱獄ツールはリリースされていないので、今回の署名停止もさほど影響はないでしょう。そして、今後もiOS 12の各バージョンへの脱獄ツールは現状としては公開予定はないだけでなく、脱獄を招く可能性のある既知の悪用や脆弱性は一般に公開されていません。

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