9to5Macによると、iOSのFaceTimeに重大なバグが発見されたと報じています。
その内容は、FaceTimeに着信があった際に“着信許可や着信拒否”をする前に発信側に音声が聞き取られてしまうとのことです。これは、逆にFaceTimeで発信した相手の音声を着信許可や拒否する前に自分の方でも聞き取ることができてしまいます。
発信側および着信側双方で、“着信許可や着信拒否”をする前に音声が聞くことができてしまい、使い方によってはプライバシーに関わる問題となりえます。
— nic nguyen (@itsnicolenguyen) 2019年1月29日
Now you can answer for yourself on FaceTime even if they don’t answer🤒#Apple explain this.. pic.twitter.com/gr8llRKZxJ
— Benji Mobb™ (@BmManski) 2019年1月28日
iPhoneのFaceTimeでバグを再現する方法
9to5Macxでは、FaceTimeのこのバグを再現する手順について紹介しています。なお、この現象についてiOS 12.1以降を実行しているiOSデバイス同士で起こりうると考えられています。
- まず、iPhoneの連絡先からFaceTime Video通話を開始します。
- 次に、電話が鳴っている間に、画面を下から上にスワイプ、[参加者を追加]をタップします。
- そして、[個人の追加]画面で自分の電話番号を追加します。
- すると、自分と最初に電話をかけた相手の音声を含むグループFaceTimeが開始されます(これは、相手がまだ電話を受信してない場合でも、です)。
これは、他の人がグループチャットに参加したのと同じUIに表示されますが、実際のデバイスではロック画面上でまだ通知音が鳴っている状態です。
このFaceTimeバグは、受信者、発信者共にプライバシーに関わる脅威です。そして、今のところAppleがこのバグを修正しない限り、FaceTimeを無効にする以外に、この攻撃から身を守る方法は見つかっていません。
また、iPhoneからMacを呼び出している場合も同様で、この場合にはMacがデフォルトで呼び出しに時間がiPhoneよりもかかるので、問題はさらに深刻かもしれないとのことです。
Appleはこの問題について、「今週中にソフトウェアアップデートで修正される」と言っているようです。それまでは、心配だと感じているユーザーはFaceTimeをiOSの設定で無効にしておきましょう。