一時期横行したLINEアカウントの乗っ取りですが、LINEはもとより、InstagramやFacebookメッセンジャーなどのSNS・メッセンジャーサービスを使って、LINEからSMS宛てに送られる4桁の認証番号を聞き出される“なりすまし”被害がここのところ増加しているようです。
LINEアカウントの乗っ取りとしては、パソコン版を利用したスマートフォン以外のデバイスでログインする手法が知られています。しかし、不正ログイン(乗っ取り)対策強化としてLINEが機能強化のために採用したPINコード機能により、LINEアカウントとパスワードだけではログインすることができなくなりました。以後、ログインするには「4桁の認証番号(SMS認証番号)」が必要になっています。
最近報告されているLINEアカウント乗っ取りの手口
LINEアカウント乗っ取り犯は、この認証コードを手に入れるためにいろんな手を考えているわけで、最近報告された手法では、友人や知人になりすした犯人がLINEやFacebookメッセンジャー、Instagramなどを通じて、まず「携帯番号教えて。そして、ラインの確認メッセージを認証してもらえる?」と電話番号を訪ねてきます。br />
- LINEで聞かれる場合の例
- Facebookメッセンジャーで聞かれる場合の例
この手に乗って電話番号を教えてしまうと、次に「四桁のPINコードが届いたら、送ってね。」と4桁のパスワードの送信を要求するメッセージが届きます(ここでSMSに届いた認証番号を犯人に教えないこと!)。
もしここで携帯電話番号ばかりか認証番号まで教えてしまうと、犯人にあなたの携帯電話番号を使った新しいアカウントを作られてしまいます。そしてその直後、今まで使っていた自分のLINEアカウントが利用できなくなり、トーク履歴などの一切の情報が削除されてしまいます(LINEアカウントがFacebook連携している場合を除)。
乗っ取り犯の狙いは?
乗っ取り犯が他人のLINEアカウントを取得しようとする狙いは、本人になりすまして主に金銭を友人や知人、家族に要求するものです。自分のみならず、友人や知人、家族に迷惑をかけないためにも安易に相手を信用してはいけません。
SMS宛てに届く4桁の認証番号(SMS認証番号)は絶対に他人に教えないでください。
家族や親しい友人であっても、他人があなたのSMS認証番号を必要とする場面は絶対にありません。
怪しいなと思ったら…
LINEでは“友人・知人、家族のアカウントからLINEアカウントから「SMS認証番号」を聞かれたら、「怪しい!」と思ってください。”と警告しています。この場合、そのアカウント自体が既になりすまし被害にあっている可能性が高いので、返事をせずに、他の手段、本人に電話して連絡を取るとか実際に会うとかして本人確認を取るようにしましょう。
そしてLINEに「通報」します。「通報」する方法は、トーク画面の右上にある[設定]→[通報]で行うことができます。
そして、万が一「SMS認証番号を教えてしまい、LINEが使えなくなった」場合には、LINEの「問題報告フォーム」サイトから報告しましょう。
LINEでは今回のなりすまし被害について、昨年8月にも「乗っ取り詐欺」の注意喚起を行っていますが、LINE公式ブログやTwitterで再度注意喚起しており、なりすましの被害報告が増加傾向にあることが伺えます。
【注意】#SMSに届く認証番号は絶対他人に教えないでhttps://t.co/HP0m5CmuwN
知人になりすまし、電話番号と認証番号を聞き出す行為が継続的に発生しています。
家族など親しい人でも、他人が認証番号を必要になる場面は絶対にありません #LINE pic.twitter.com/P0UbiIyNo5
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) 2016年9月27日