現時点でニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータが11月10日に発売されてから1ヶ月ほど経った今でも普通に購入出来ない状態です。
ニンテンドークラシックミニの中身は?
ニンテンドークラシックミニ(以下クラシックミニ)は、任天堂公式サイトに記述されているOSSソースコードからも分かるとおり、U-bootで起動されたLinuxで動いています。中には自前のLinuxを動かしている人もいるくらいです。つまり、Linux上でファミコンのエミュレータを動かしているわけです。
本体を開けてスペックを確認したサイトによると、
- SoC: Allwinner R16 (4-core ARMv7)
- RAM: Nanya NT5CC128M16IP-DI (256MB)
- NAND: Macronix MX30LF4G18AC-TI (512MB)
- PMU(Power Management Unit): X-POWER AXP223
- HDMI Transmitter: EPMI EP952
という内容です。
クラシックミニが出る以前から似たようなというか殆ど同じような構成でのものが出ていました。それがRaspberry Piでエミュレータを動かしていたものです。
しかも、筐体が海外のですがファミコンの形状をしていて、ソフトのカセットを見立てたNFCカードを入れることでゲームを切替することができるものです。
これを見て任天堂が似たようなのを出したようにも見受けられますが真偽のほどはどうだかわかりません。
同じの作ってしまえ
そこで同じようにRaspberryPiというシングルコンピュータと呼ばれる手頃なワンボードマイコンでレトロゲームのエミュレータをテレビにつなげて動かしてみようというものです。
以前からエミュレータをいろいろなデバイスで動かせる昨今なので同じ様なものは自分で作れる環境にありますし、前述の例がありますので同じものは作れます。
余談ですが
11月に開催された「2016 Hackaday Superconference」で発表されたキーホルダーサイズのゲームボーイのエミュレータなどもあったりと自分の好きなようなサイズのものを作ることもできます。
RaspberryPi ZeroでGB/GBAのエミュレータ機器も作っている人もいます。
RaspberryPiについて
RaspberryPiは、イギリスで教育用コンピュータとして普及していたものを復活させようとして作られた物で現在はラズベリー財団が開発・販売しています。
小型軽量で基盤むき出しの状態のボードで売られていますがいくつかのケースも出ています。
現在売られている、RaspberryPiは全部で6種類あります。
- RaspberryPi 1 Model A+ $20
- RaspberryPi 1 Model B+ $25
- RaspberryPi 2 Model B $35
- RaspberryPi 3 Model B $35
- Compute Model $30
- RaspberryPi Zero $5
RasperryPiのOSは、LinuxのDebian8.0ベースが動作し、デスクトップ環境も動作するRaspbianというのがあります。
また、Fedoraなども動作します。Windows10 IoT Core for windows10も存在しますが別にwin10が動くわけでないです。
今回利用するのは、最新のRaspberryPi 3 Model Bです。
スペック的にはCPUがARM Cortex-A53/1.2GHz 4コアで、メモリはGPUと共用ですが1GBあります。
クラシックミニと比較しても遜色ないですし、むしろメモリは多いですね。実際、ファミコンだけでなくスーパファミコンやPlaystationなどのエミュレータも充分動きます。
RaspberryPiには、HDMI端子が付いているので普通にテレビに接続できます。そのまま音もでますし、USBのゲームコントローラを接続すればクラシックミニと同様な環境で手軽に遊べるというわけです。むしろ、クラシックミニのコントローラは小さくてやりづらいので交換しているハックがあるくらいですから通常のサイズのコントローラが使えるのはいい方でしょう。
サイズ的にも同じ様な手のひらサイズです、クラシックミニより小さいですので場所も取りません。今回は設定でキーボードが必要になりますがセッティングが終われば本体とACアダプタにゲームコントローラ、HDMIだけでことは済みます。ソフトはSD/micro SDカードに入れます。
RaspberryPi3にRetroPieを動かしている状態
RaspberryPiで動かすエミュレータについて
エミュレータソフトは、複数のエミュレータソフトを動作、管理してくれるRetroPieというものを利用して導入します。これは、RasbianOSをベースにしてEmulationStation,RetroArchといったエミュレーション管理ソフトを簡単に導入管理でき、カスタマイズするためのさまざまな構成ツールが提供されているものです。
ゲームのコントローラなどを利用できるツールの導入を容易にしてくれます。
現在、RetroPie4.1がリリースされています。
RetroPie – Retro-gaming on the Raspberry Pi
費用について
クラシックミニの値段が5,980円(税抜)ですが現在はAmazonで9,800くらいで売っていますね。今回やろうとしているものを揃えるには、Raspberry Pi 3のフルセットで9,800円くらいです。必要最小限では6千円くらいで揃えることは可能です。
必要な機器をそろえる
必要なものを列記します。
- 1.Raspberry Pi 3本体
- 2.ACアダプタ
- 3.Raspberry Pi用のケース
- 4.micro SDカード 8Gbyte以上推奨
- 5.HDMIケーブル
- 6.USBゲームコントローラー(PS3 SIXAXIS,PS3 DUALSHOK3,XBOX360コントローラーなどのいずれか)
- 8.HDMI端子付きのテレビまたは、PCモニタ&スピーカ
1から5までは、セットで売っていますので必要な構成セットで購入してください。
既にmicro SDカードやHDMIケーブルをもっていて必要なければ本体とケースとACアダプタのセットがおすすめです。
重要:ACアダプタは、iPhoneやスマホなどのUSB電源アダプタを流用しないで専用のものを使用してください。2A以上必要で安定したものでないと突然止まったりします。できれば2.5Aがいいです。
セットのものは、ヒートシンクが付いているので熱対策によいです。
USBゲームコントローラーは、PC用のものでも動作します。雰囲気だすのにファミコンやスーファミ風コントローラーを使うのもいいかもしれません。
Raspberry Pi 3には、Wi-FiとBluetoothが内蔵されていますのでPS3のコントローラーなどをワイヤレスで接続できます。
Raspberry Pi 3セット内容
インストール導入へつづく
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OK.
Next?