まもなく発売が予定されているiPhone XにはAppleでも初となる顔認証(Face ID)が搭載されていますが、ニューヨーク州立大学バッファロー校が心臓をスキャンする「心臓認証」の論文を発表しました。パスコード、指紋、顔、などと認証方法は様々に進化してきましたが、今後は心臓が主流となっていくのでしょうか。
顔認証の次は心臓認証?ニューヨーク州立大学バッファロー校が「心臓認証」発表
「心臓スキャン」はドップラー・レーダーを用いて、心拍数、心臓の形状、3D化された心臓の動きの情報を読み取り、認証します。端末内に保存されたユーザーの心臓データとユーザーの心臓データを比較し、適合した場合はユーザーが何もしなくてもロックが解除されます。最初の登録におよそ8秒かかるそうですが(8秒で済むなら全然早いと私は思いますが)、一度登録が完了すれば相違がない限りは連続認証が可能になります。
ただし、誤認識率は4.42%。AppleのFace IDの誤認識率が0.000001%であることを考えると、まだまだセキュリティ度は高くありませんが、今後改善されていくと考えても良いでしょう。
いずれはログイン画面も必要なくなり、ATMでお金を引き出す際や、空港でチェックインをする際にも心臓認証は活用されるとニューヨーク州立大学バッファロー校の研究チームは考えています。
顔や指紋は表面にでているので情報を得ることは容易ですが、心臓は目に見えない部分なので前者に比べればより安全であると言えます。
同じように表面にでていない情報での認証としては静脈認証があるかと思いますが、心臓認証であれば現在の静脈認証のように手首をどこかにかざす必要もなく、ATMの機械の前に立っただけで認証が完了するようになる、そんなことが当たり前になるのかもしれません。
source:GIZMODE
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