iOSアプリは、初めてカメラや写真へのアクセスする際や、位置情報を取得する際に、ポップアップ表示にてユーザーに許可を得るようになっています。しかし、一度ユーザーが許可すると、アプリの起動中に勝手に撮影を開始されてしまう可能性があると、Googleのエンジニアが警告しています。
iOSアプリがユーザーに無断で写真を撮影?
アプリの危険性をGoogleの開発者が指摘
もちろん全てのアプリが勝手に撮影しているわけではないですが、少なからずそのような悪意をもったアプリが存在している可能性があるということです。GoogleのiOSソフトエンジニアであるフェリックス・クラウスさんが、デモとして作成したアプリとその映像を公開しています。
彼の公開したアプリでは、初めて写真をアップする際にユーザーの許可を求めていますが、一度許可すると、勝手に撮影されLIVE配信されているのがわかります。
この危険への対策として、以下の方法を提案しています。
・カメラをシールなどで塞ぐ
・カメラへのアクセスを必要とするアプリのアクセスを禁止し、純正のカメラアプリを使用して撮影したものをアップする
・カメラや写真にアクセスさせないために、スクリーンショットをコピペして使う
カメラをシールで塞ぐのは、普段よくカメラを使用する方にはあまり現実的ではないですね…。ですが、2個目のカメラへのアクセスは一度見直す必要がありそうです。アクセス権限の設定を確認するには、設定を開き、プライバシーを開きます。
写真、カメラのほかに位置情報も一度見直したほうがよいかもしれません。
カメラは、トグルボタンのON/OFFでカメラへのアクセスを許可するかどうか選択できます。
写真は読み出しと書き込みの許可について、位置情報はAppの使用中のみ許可するか全く許可しないかを選択できます。
設定の下の方を見るとアプリ一覧があるので、そこから確認することもできます。
クラウスさんはアプリの開発者に対して、
・一度きりのカメラアクセスの許可をできるようにする
・カメラを使用中の際は使用中であることをわかるように、ステータスバーにアイコンなどの表示を出すようにする
・カメラ起動中はLEDを点灯させる
などの対策を提案しています。
現在自分でできることは上記のようにアクセスの見直しをすることくらいですが、普段から怪しいアプリはインストールしないなど、気を付けるようにしましょう。
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