Mozillaは、Windows PC、MacおよびLinux向けメールクライアントThunderbirdの修正バージョン「Thunderbird 52.7.0」をリリースしました。
今回のアップデートでは、ローカルフォルダー (フィルター・クイックフィルターを含む) 内のメッセージの本文を対象とした検索で添付ファイルの内容が対象とならない問題の修正、それからYahooアカウントのエラーの取り扱いの改善などが行われています。
本バージョンによるセキュリティ脆弱性についての対応は、Mozillaが公開したセキュリティアドバイザリによると、全部で6件となっています。Mozilla基準で4段階中最高の“Critical”が3件、次いで2番目に高い“High”が2件、そして3番目の“Moderate”が1件となっています。
Thunderbird 52.7.0のリリースノート
修正
- ローカルフォルダー (フィルター・クイックフィルターを含む) 内のメッセージの本文を対象とした検索で、添付ファイルの内容が対象とならない問題を修正
- Yahoo アカウントのエラーの取り扱いの改善
- さまざまなセキュリティ修正
セキュリティ修正
- CVE-2018-5127:Buffer overflow manipulating SVG animatedPathSegList
- CVE-2018-5129:Out-of-bounds write with malformed IPC messages
- CVE-2018-5144:Integer overflow during Unicode conversion
- CVE-2018-5146:Out of bounds memory write in libvorbis
- CVE-2018-5125:Memory safety bugs fixed in Firefox 59, Firefox ESR 52.7, and Thunderbird 52.7
- CVE-2018-5145:Memory safety bugs fixed in Firefox ESR 52.7 and Thunderbird 52.7
なお、Thunderbird 52.7.0はWindows PC、Mac、およびLinux版が公開されており、Mozillaの「Thunderbirdダウンロード」サイトよりダウンロード可能となっている。既存のThunderbird 5以降を使用しているユーザであれば自動アップデート経由で通知されます。通知が待てない場合には、ヘルプメニューの「Thunderbird について」より手動でアップデートすることも可能となっています。