Mozillaは2018年11月30日(現地時間11月29日)、Windows PC、MacおよびLinux向けメールクライアントThunderbirdの最新バージョン「Thunderbird 60.3.2」をリリースしました。
今回の最新版「Thunderbird 60.3.2」アップデートでは、アドレス帳やメッセージをエクスポートする際のエンコーディングの問題をはじめ、macOS 上の Thunderbird がいわゆる AppleDouble フォーマットと呼ばれる添付ファイルを送信してしまう問題など数多くの不具合やバグの修正が行われています。
Thunderbird 60.3.2リリース ノート
修正
- 特定の環境において、macOS 上の Thunderbird がいわゆる AppleDouble フォーマットと呼ばれる添付ファイルを送信してしまう問題を修正
- システムの文字コードを利用している場合にアドレス帳やメッセージのエクスポートで発生する問題を修正。常に UTF-8 を利用するよう修正された
- “Date” ヘッダーが不正である場合に 1970 年 1 月あるいは 1969 年 12 月と表示される問題を修正。この場合、 “Received” ヘッダーから日時を取得するよう修正された
- メッセージ本文の検索・フィルタリングで、タグを確実に無視できていなかった問題を修正
- アドオンのインストール時に、「このサイト (addons.thunderbird.net) からはソフトウェアをインストールできない設定になっています」と不適切な警告が表示される問題を修正
- 自分自身のアドレスが検出されず、差出人が正しく表示されない問題を修正
- スプリアス (エンコードされた改行) がドラフトや送信メッセージに挿入される問題を修正
- スレッド表示や検索フォルダーで、新規メッセージが正しくソートされない問題を修正
既知の問題点:未解決
- いくつかのサーバーへの CalDav アクセスが機能しない。network.cookie.same-site.enabled を false とすることで回避できる
- チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない (近日中に解決の見込み)
なお、Windows、Mac、Linux向けメールクライアント「Thunderbird」の最新バージョンは、既存のすべてのユーザーは自動的にアップデートすることが出来ます。ただ、既存のThunderbird 5以降からの自動アップデートは停止されているので、以下のようにメニュー「Mozilla Thunderbirdについて」から新規ダウンロードを行う必要があります。
また、新規にダウンロードする場合などでは、MozillaのThunderbirdダウンロードサイトからダウンロードすることができます。