山の中の「らーめん八平」に行ってきました。千葉3大ラーメンと言われているのが、外房の勝浦タンタンメン、内房の竹岡式ラーメン、山の中のアリランラーメン。その中でアリランラーメンは「八平の食堂」「らーめん八平」「味覚」の3軒でしか食べられず、しかも、行くのが超面倒。これまで
「八平の食堂」「味覚」は行っていたのですが、「らーめん八平」だけ行っていませんでした。
アリランラーメンは、玉ネギとこま切れの豚肉を炒め、にんにくやニラをたっぷり効かせたスタミナラーメン。ラー油でピリ辛に仕上げてます。
公式HPには「アリラン峠を越えられるようなスタミナのつくラーメンという意味からこの名前が付けられた」とあります。「戦時中、創業者の親が韓国に行った時に現地で覚えた民謡の歌詞から命名した」と食べログのレビューにはありました。ウィキペディアによると、「3軒とも親族が経営している」らしいです。
でも、実際行ってみると、それぞれの店で味も値段も微妙に違いました。
谷津道を通って「八平の食堂」へ
去年の10月、最初に行ったのが長柄町にある「八平の食堂」です。家から30kmちょっととアリランラーメン3店舗の中では一番近くにあります。
「八平の食堂」は、県道14号(茂原街道)の鼠坂にあります(峠じゃなくて、坂の途中)。
と言っても、茂原街道を走ったのは最後の500mだけ。車が多い茂原街道は避けて、支川村田川沿い(支川は「しせん」と読みます。千葉県では支流をこう呼ぶことが多い)の谷津道から長柄ダム経由で「八平の食堂」に行きました。イノシシ駆除で猟犬を放してあるかもしれない谷津道を走ってしまったのは、この時です。
「八平の食堂」に到着したのは13時少し前。幸いテーブルが1つだけ空いてました。アリランチャーシューをオーダーし、15分くらい待って運ばれてきたのがこれ。
スープ真っ黒(実際はこげ茶ですが、初めて目にした時はそう見えました)。ニンニクの香りと玉ねぎの甘さ、クセになる人はクセになる味です。
アリランチャーシューを3店舗で食べましたが、「八平の食堂」が一番高く、1,200円でした。
ちなみに、壁にはこんなメニューも貼ってありました。
うぐいすラインで「味覚」へ
「八平の食堂」「らーめん八平」は車かバイク、物好きが自転車で行くしかアクセス方法がありませんが、「味覚」は小湊鉄道の上総牛久駅から1.2km。少し頑張れば、歩いて行けます。
「味覚」へ行った時は10時半前に着いたので、店の前には誰もいません。少し近所を走って戻ると、開店前なのに人が並び始めていました。慌てて並ぶと、第一陣の最後の一人に滑り込みセーフ。「八平の食堂」はおやじさんが作っていましたが、「味覚」は厨房も接客も女性。
「味覚」でもアリランチャーシューをオーダーしましたが、3店舗の中では一番安い900円。その分チャーシューの枚数も少なくなっています。3店舗の中では「味覚」が一番という人も多いのですが、個人的には、八平の食堂>味覚でした。
「味覚」は「うぐいすライン」の終点、セブンイレブンのある原田の交差点を右に曲がって割とすぐのところにあります。「うぐいすライン」はロードバイクの初心者向けコースと言われていますが、ホンマかいな(=ウソだろう)。
特に帰り、大桶のT字路を右折してからの上りは足を着かずに上り切るのがやっとでした。
最後で道に迷った「らーめん八平」
今回行ったのが長南町の「らーめん八平」です。
到着した時(10時50分くらい)に撮った写真で、まだ誰も並んでいません(車の中で待っていた人が1人いました)。
この写真は食べ終わった後(12時前)に撮ったものです。店の前には順番待ちの人が座っていました。
「らーめん八平」は千葉県長生郡長南町の山の中にあります。「カーナビでも辿り着くことのできない日本一行きにくいラーメン屋」と言われています。「まさか」と甘くみていたら、最後に迷いました。
Google Mapは地図データをネット上からダウンロードして表示しています。地図を表示するにはネットに接続する必要があるので、圏外の山奥では利用できません。「らーめん八平」の近所ではGoogle Mapはなんとか使えました(アンテナ1本と言ったところ)。
最後のルートを間違えた原因は地図の表示です。地図で見ると、左側(西側)の道から行けそうですが、行けません。正解は右の道です。
Google Mapではわかりにくいので図にすると、こうです。赤い矢印が正解。
左の道は、通行止めのロープが張ってあって入れません。強引に入っても、その先の橋は木の橋で車は渡れません。徒歩や自転車の場合は緑色の点線のように進めば行けなくはないですが、通行止めのロープを潜って行くのも気が引けます。
と書きましたが、実は緑色の点線で「らーめん八平」にたどり着きました。上のGoogle Mapを見ればわかると思いますが、正解の道は「らーめん八平」からだいぶ離れたところに細い道があるだけです。遠回りしてたどり着けるかどうかわからない道を行く気になれなかったんですね。
なぜ、事前のルート調べを間違えたかというと、Google Mapのルート検索結果がそうだったからです。「自動車」で検索すれば赤い矢印のルートを示してくれますが、「徒歩」で検索すると(日本のGoogle Mapは「自転車」のルート検索ができません)、通行止めのロープを潜って橋を渡るルートが示されるからです。
そんなこんなで、どうにか「らーめん八平」に辿り着いたあと、入り口の赤い毛氈の敷かれた長椅子で待つこと15分。やっと入店することができました。以前は孫娘とおばあさん二人で切り盛りしていたらしいのですが、今は「味覚」と同じように女性スタッフが4、5人。
注文したのは、「アリランチャーシュー 中、辛さ普通」。値段は1250円。
正直言いうと、これが一番美味しかったです。
3店舗のアリランチャーシューを食べた結果は、
らーめん八平>八平の食堂>味覚
あくまで個人的好みです。
アリランラーメンは、ほかのラーメンと比較するものではなく、アリランラーメンという食べ物という気がします。
実は「らーめん八平」に行った日は、風の強い日でした。
前の夜の天気予報では風速4mというので行く決心をしたのですが、行ってみたら日中は風速5m〜8m。
家から片道ほぼ50kmですが、風あり坂ありの山道はきつかった。
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