Mozillaは2019年6月5日(現地時間6月4日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxのメジャーアップデート版として5月22日にリリースされた「67.0」初の修正バージョン「Firefox 67.0.1」をリリースしました。
今回5月22日にメジャーアップデートされたMozillaのWebブラウザ「Firefox 66.0」では、未使用のタブを中断、起動するまでコンポーネントの初期化を遅らせるなどのいくつかの機能変更により、Firefoxのパフォーマンスが向上しています。また、そのほかにも数多くの新しい機能が追加されています。
初の修正バージョン「Firefox 67.0.1」では、いくつかの新機能が追加されています。ユーザーに Mozilla のプロダクトおよびサービス群を紹介するためのウェブページおよびブラウザ機能が新たに追加され、これらによりプライバシー保護が強化されました。現時点では、日本語での提供はされて今井模様ですが、今後数週間のうちに提供が開始される予定とのことです。
また、ETP(Enhanced Tracking Protection)が既定の設定となり、新規ユーザー向けにより強固なプライバシー保護を提供します。
Firefox 67.0.1デスクトップ版リリースノート
新機能
本リリースでは、ユーザーに Mozilla のプロダクトおよびサービス群を紹介するためのウェブページおよびブラウザ機能が追加されている。これらのプロダクトおよびサービス群により、プライバシー保護が強化される。これらの新機能は、現時点では英語版 (en-US, en-GB, en-CA)、フランス語版 (fr) およびドイツ語版 (de) のユーザーに提供される。他の言語版のユーザーには今後数週間のうちに提供が開始される予定である。
- これらの新機能に付随し、Firefox アカウントの登録 に際してテスト機能のオプトインが求められることがある。
新規ユーザー向けに、より強固なプライバシー保護を提供する Enhanced Tracking Protection (ETP) が既定の設定となる。Enhanced Tracking Protection では、Disconnect list に掲載されているサードパーティトラッカー Cookie が自動的にブロックされる。プライバシーウインドウでのトラッキングのブロックも引き続き提供される。
- 既存のユーザー向けには、今後数か月のうちに ETP が提供される。オプションの「プライバシーとセキュリティ」セクションのコンテンツブロッキングから、Cookie の設定を「サードパーティトラッカー」とすることで、すぐに ETP を 有効にする ことが可能だ。
多くの Mozilla プロダクトおよびサービス群 が利用可能となった。Firefox ブラウザおよび Firefox アカウントと組み合わせることで、オンライン上のプライバシーおよびセキュリティを向上させると同時に、利便性も向上する。
- Facebook Container バージョン 2.0 では、Facebook が「いいね」「シェア」「コメント」が設置されている外部のウェブサイトの訪問状況をトラッキングすることを防止する。
- Firefox Lockwise (かつての Lockbox) では、名称と外観を一新し、完全なクロスプラットフォームを実現した。Android 版、iOS 版 に加え、デスクトップ版拡張機能 が利用可能となり、Firefox アカウントにログインしていればデバイスをまたいで パスワードの共有が可能となった。
- Firefox Monitor バージョン 2.0 では、複数のメールアドレスの監視が可能となり、既知の情報漏えいに該当する場合にアラートを受信できるようになった。ダッシュボードでは、メールアドレスが該当する漏えいの総数を確認できるようになった。
- Firefox Send では、1 GB までのファイルをエンドツーエンドで暗号化して送信することができる。送信のためのリンクは自動的に利用不能となる。Firefox アカウントのユーザーであれば、ファイルサイズの制限が 2.5 GB となり、ダウンロードの期限や回数も制御可能となるだけでなく、パスワードでの保護も可能となる。
今回アップデートされた「Firefox 67.0.1」は、Windows、Macそして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。
なお、Firefox for Android 67.0 および Firefox ESR 60.7.0については、この問題の影響を受けておらず、今回の修正バージョンはリリースされていますん。
また、Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 68」は現地時間2019年7月9日(火)のリリース予定となっています。