Mozillaは2020年1月8日(現地時間1月7日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 72.0」を正式リリースしました。
今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 72.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。
Firefox 72.0デスクトップ版リリースノート
新機能
- 強化型トラッキング保護 が、クロストラッキングとの戦いにおける新しいマイルストーンを達成した: すべてのユーザーに対して フィンガープリント採取スクリプト が既定で有効となった
- 迷惑な 通知要求ポップアップ が URL バー内の「ふきだし」に置き換えられ、ポップアップによってブラウジングを邪魔されることがなくなる
- ピクチャーインピクチャーが Mac 版および Linux 版でも利用脳となった: 動画の右端の青いアイコンをクリックすることで、フローティングウインドウを開くことができる。これにより、動画を視聴しながら他のタブのコンテンツを閲覧することが可能となる。機能の詳細は こちらの記事 を参照されたい
変更
- ドメイン指定での画像読み込みのブロック機能が除去された。利用者が少なく、ユーザー体験にも寄与しないため
Enterprise
- Windows のみ: OS の証明書ストアに保存されたクライアント証明書の実験的なサポート。
security.osclientcerts.autoload
を true にすることで有効化できる
開発者
- デバッガの監視ポイント により、オブジェクトのプロパティを観察することでデータフローを容易に追跡できるようになった
- レスポンシブデザインモードにおける viewport のシミュレーションが可能となった
セキュリティ修正
今回のアップデートでのセキュリティ問題についての修正は合計11件で、重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」5件、「中(moderate)」5件、そして最も低レベルの「低(low)」1件の修正が行われています。
▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 72 — Mozilla
「Firefox 72.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。
なお、延長サポート版である Firefox ESRもバージョン68.4.0にアップデートされています。
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 73」は現地時間2020年2月11日(火)のリリース予定となっています。