“脱獄”しているiOSデバイスはもとより、新しくリリースされたiOSに不満がある、安定するまでの間はアップデートしたくないといった場合があります。現在最新のiOS 10.2にはバッテリー問題を悪化させている、アプリのアップデート途中に固まってしまうなどのフリーズ問題が発生しています。そんな場合でも、iOSの「ソフトウェアアップデート」は意向に反してアップデートをインストールすることを働きかけてきます。アップデートしたくない場合には厄介でわずらわしい通知に悩まされることになります。
ここでは、このわずらわしいアップデート情報を表示させないための、脱獄することなくiPhoneやiPadのiOS OTA(Over The Air)アップデートを無効、ブロックする方法を紹介します。
実際、iOSアップデートには不具合の修正を多く含まれており、その中にはセキュリティの脆弱性に対処したものも少なくありません。というか、ここのところのアップデートでは、このセキュリティ上の脆弱性に対処したものが多く見受けられます。
でも、脱獄デバイスだけでなく、不具合など何らかの理由で、iOSの最新アップデートをインストールしたくない場合には、更新プログラムの確認画面を表示させないようにするのがいいですね。
iOS OTAアップデート更新プログラムを表示させない方法
iOS OTAアップデートをチェック&削除
まず、最初にiOS OTAアップデートをチェックしましょう。すでに保留中のiOS OTAアップデートが既にデバイスに表示されている場合は、まず保留されているOTAアップデート情報を削除する必要があります。[設定]→[一般]→[ストレージとiCloudの使用状況]に移動し、[ストレージ]セクションにある[ストレージの管理]を選択します。
表示された画面下にアプリが一覧表示されるので、その中から保留中のOTAアップデートを探してタップし、次の「ソフトウェア・アップデート」画面の「アップデートを削除」ボタンをタップ。これでOTAアップデート情報が削除されます。
ただ、このままだとOTAアップデートの更新プログラムを探しに行って、再度最新のものを表示してしまいます。そこで以下のトリックを有効にします。手順に従ってこのトリックを設定してください。
iOSデバイスにOTA更新情報を探させない方法
ここで使用中のiPhoneなどのiOSデバイスにiOS OTA更新情報を探させないようにします。プロファイルにiOSデバイスに互換性のないものを登録しておくことで、iOSのバージョンを探させないようにします。ここではtvOSのベータ版のプロファイルを登録し、iOSデバイスに利用可能なアップデートはないと思わせるトリックを使います。
- まず、iOS OTAアップデート情報を繰り返し表示させたくないiOSデバイス上でSafariを起動し、GitHubリンク「hikay.github.io/app/NOOTA.mobileconfig」にアクセスしてください。
- すると、プロファイルのインストールを求めるプロンプトが表示されるので、手順に従ってインストールを完了させ、iPhoneを再起動すると変更が適用されます。
- iPhoneが再起動したら、最新のアップデート情報を確認してみましょう。[設定]→[一般]→[ソフトウェアアップデート]を開くと、iPhoneにインストールされているiOSのバージョンが最新のものでなくても以下のように「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されているはずです。
これでiOSアップデートに悩まされることは無くなりますね。このトリックは使用しているiOSデバイスをだます方法ですが、わずらわしさから解放してくれる有効な手段です。
iOSを更新したい場合には…
後で、iOSを更新する必要が発生した場合には、プロファイルを削除して再起動するだけです。
[設定]→[一般]→[プロファイルとデバイス管理]に移動し、[構成プロファイル]セクションにある[tvOS 10 Beta Software Profile]を選択し、「プロファイルを削除」ボタンをタップします。
プロファイルを削除したら、iOSデバイスを再起動することで通常の状態に戻すことができます。[設定]→[一般]→[ソフトウェアアップデート]を開けば、iPhoneにインストールされているiOSのバージョンが最新のものでない場合には、以下のようにインストール可能な最新のiOSバージョンが表示されます。