Apple IDは、App StoreやiTunes Storeでの購入、iCloud上のデータにアクセス、複数のデバイスでの連携など、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスのみならず、Windows PCやMacでの連携、アプリや楽曲の購入履歴を共有、利用する上でも欠かせない大切なアカウントです。
このアカウントのおかげで、機種変更の際にも機種変更前のiPhoneで購入したアプリや楽曲などを再課金することなしにダウンロードすることも可能となっています。Appleのサービスや製品購入に欠かせない重要なApple IDを削除することはAppleと縁を切ることとイコールとも言えます。
ただ、Apple IDアカウントは複数作ることができることも確かです。Apple ID=メールアドレスなどで、メールアドレスさえ重複しなければ、持っている数だけ作ることができます。AppleではApple IDを複数アカウント作ることを奨励はしていない、むしろ新規作成時には「1つのApple IDでAppleのすべてのサービスをご利用いただけます。」ということで複数アカウントの所持をなるべくしないように誘導しています。
ユーザーにとっては、いろいろな理由でApple IDを複数作ってしまったということはあるかと思います。「たくさん作ってしまったので削除したい」「ひとつにまとめたい」ということがニーズとしてあるのも確かです。このブログを読んでいるユーザーは、こうしたニーズからこのページを読んでいるかもしれませんね。
Apple IDアカウントを完全に削除する方法
Appleサポート(TEL:0120-27753-5)に連絡してエキスパートに相談することで削除することができます。
※ただし、複数のApple IDアカウントを一つにまとめるようなことはできないようです。
エキスパートにApple IDの削除を依頼すると、必ず「削除しない」ことを勧められます。実際、削除したいApple IDが長い間使用したものである場合には、それまでにダウンロードしたアプリやミュージック、iCloud上に保存してあるバックアップ情報など連携しているすべての情報が消え、大きなデメリットとなります。なので、Appleのエキスパートのみならず、「一度作成したApple IDは削除しないほうがいい」ということになります。
Apple IDを削除すべきでない理由
Apple IDアカウントを削除すべきでない理由としては、以下のような不都合が発生することが考えられます。
- 削除アカウントでダウンロードしたアプリや音楽が必要な場合、再度購入し直さなければならなくなります。
- 削除アカウントのiCloudデータがサーバー上から完全に喪失し、復元することが不可能になる。
- 削除アカウントのIDとして登録したメールアドレスは、Apple IDとして新規作成したり、他のApple IDに関連づけできなくなります。
- 使用しているiPhoneやiPadなどのiOSデバイス、Macなどから削除アカウントでサインインしているサービス(iTunes Store、iCloud、iMessage、Facetimeなど)やログイン認証などからすべてサインアウトする必要があります。
というように、Appleエキスパートに相談するところから面倒な処理および作業が発生することになります。これが、一度作った「Apple IDを削除すべきでない理由」です。それでも削除する理由がある場合には、Appleサポート(TEL:0120-27753-5)に連絡しましょう。
むしろ、Apple IDを無効化することで対処するほうが賢明かもしれません。iCloudを整理して写真やデータなどを削除し、Apple IDを管理サイトにアクセスしてクレジットカード情報などの個人情報を極力削除した上で、Apple IDに登録したメールアドレスを「捨てアカ」、不要なものに変更して放置するという方法を取ることもできます。
Apple IDを放置状態にして大丈夫か
Apple IDを放置状態にしてセキュリティ的にどうなのか?という心配があります。パスワードのセキュリティを強化し、秘密の質問やもしものための連絡先アドレスを登録、クレジットカード情報などの個人情報は極力削除することで解決できるはずです。
それでも「使わないアカウントを放置しておくのは気持ち悪い」など、どうしても削除したい場合には、Appleサポート(TEL:0120-27753-5)に連絡しましょう。手続きには時間がかかるようなので、時間に余裕があるときに連絡することをオススメします。