iPhoneは100%完全充電した状態を1回のバッテリサイクルとしてカウントし、このサイクルカウントが500回に達すると、内臓バッテリは電力を供給する能力が低下します。iPhoneのバッテリーは、その結果、デバイスの充電を頻繁に行う必要が発生するとともに、予期しないシャットダウンの現象が発生する可能性があります。
MacOSでは、いつでもMacノートブックのバッテリサイクル数を簡単に調べることができますが、iOSではそのようなオプションはありません。サードパーティ製のアプリで調べることができますが、これを使うにはMacや Windows PCにiPhoneなどのiOSデバイスを接続する必要があります。Macであれば「coconutBattery」アプリ、Windows PCであれば「iBackupBot for Windows」をインストールして行うことができます
ただ、ありがたいことに、iOS 10.2.1以降のiPhoneであれば、バッテリー寿命を調べて交換が必要かどうかを確認することができます。
iPhoneのバッテリーを交換する必要があるかどうかを確認する方法
このiOS 10.2.1以降のiPhoneデバイスでのみ行える特定の機能は、古いバージョンのiOSではサポートされておらず、iPadやiPod touchでも動作しません。
- まず、iPhoneで設定アプリを開きます。
- 次に、「設定」画面内の[バッテリー]セクションをタップします。
- 開いた[バッテリー]設定ページの[低電力モード]セクション上「iPhoneのバッテリーの点検修理が必要になる可能性があります。」という通知が表示された場合には、バッテリーの充電サイクルが500回に達していることを示しています。
iOS 10.2.1以降のiPhoneデバイスでは、このようにバッテリ交換の必要性を促すアナウンスが表示されるようになっています。もちろん、そのまま引き続いてiPhoneを使用することができますが、バッテリーの点検や正規のサービス技術者による交換を行う時期が近いことを知らせてくれます。
このメッセージが表示された場合には、予期せぬシャットダウンおよびパフォーマンスの低下など、iPhoneのバッテリ寿命を知らせる兆候が発生する可能性があります。Apple サポートに連絡をするなどして、バッテリー交換を検討の優先課題としたほうがいいかもしれません。
また、このメッセージはiPhoneのバッテリに問題がある場合にも表示されます。設定でメッセージが表示されない場合には、iPhoneのバッテリー状態が良好であることを示しています。