Mozillaは2018年1月30日、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxのメジャーアップデート版として先日1月24日に登場した「Firefox 58.0」の2度目となる修正バージョン「Firefox 58.0.2」をリリースされました。
Firefox 58では、Firefox Quantumと名付けられたバージョン57で搭載された新エンジンに加えて、マルチコアCPUの機能を有効活用することでさらにブラウジングの高速化を実現しています。そのため、OMTP(Off-Main-Thread Painting)を使用し、Windowsユーザー向けのグラフィック・レンダリングやFirefoxのキャッシュとJavaScriptの取得方法を変更、ページをすばやく読み込むなどのパフォーマンスの改善がなされています。
今回の修正バージョンでは、先日1月24日にリリースされたFirefox 58.0初の修正バージョンとして1月30日にリリースされたFirefox 58.0.1以降に見つかった不具合などについての修正が行われています。
macOSのアップデート時に署名検証問題をはじめ、印刷中のタブクラッシュ、そしてMicrosoft Hotmail and Outlook(OWA)Webメールのリンクをクリックした際のスクロール問題などの修正が行われています。
Firefox 58.0.2デスクトップ版リリースノート
修正
- macOS: アップデートにおける署名検証に関する問題を修正
- Off Main Thread paintingのクラッシュの原因となるグラフィックドライバーをブラックリストに追加
- 印刷中にタブがクラッシュする問題を修正
- Microsoft Hotmail および Outlook メール (OWA) において、リンクのクリックやスクロールで発生する問題を修正
なお、今回の修正バージョンでは、セキュリティ脆弱性についての対応は行われていない模様です。
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 59」は2018年3月13日(火)のリリース予定となっています。
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