Mozillaは2018年5月17日、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxのメジャーアップデート版として先日5月10日にリリースした「Firefox 60.0」初の修正バージョン「Firefox 60.0.1」をリリースされました。
メジャーアップデートバージョン「Firefox 60.0」では、Web Authentication APIがサポートされ、これによりパスワードを入力することなく認証の許可がなされるようになりました。また、コアエンジンおよびユーザーインターフェイスが刷新された「Firefox Quantum」と呼ばれる4回目のリリースとなっています。
今回の「Firefox 60.0.1」では、特定のアドオンがインストールされている場合に起こる過剰なサイクルコレクターによるフリーズ問題をはじめ、“Sponsored content”の表示問題、Google マップ が黒く表示される問題など、バージョン「60.0」リリース後に明らかとなったさまざまな修正が行われています。
Firefox 60.0.1デスクトップ版リリースノート
修正
- 特定のアドオンがインストールされている場合に、過剰なサイクルコレクターによるフリーズを回避するよう修正 (Bug 1449033)
- “Sponsored Stories” のチェックを外すと、新しいタブでの “Sponsored content”の表示を直ちにやめるよう修正 (Bug 1458906)
- タッチスクリーンデバイス上で、拡大できないページでの慣性スクロールを修正 (Bug 1457743)
- macOS: Nvidia Web ドライバーをアップデートすると、Google マップ が黒く表示される問題を修正 (Bug 1458553)
- ハイコントラストモードで、新しいタブやウインドウを開いた時に正しい既定の背景を使用するようになった (Bug 1458956)
- Windows: Firefox のアンインストーラーが再び多言語化された (Bug 1436662)
- 言語パックを使用していると、設定画面に多言語化に関するパネルが再び表示されるようになった (Bug 1461590)
変更
- macOS: WebVR が既定で無効化された (Bug 1459362)
今回のデスクトップ版「Firefox 60.0.1」リリースに合わせて、Firefox for Android 60.0.1やFirefox ESR 60.0.1も同時にリリースされています。ただ、ESR 52.8.0についてはこれらの問題の影響を受けないとのことです。なお、今回のアップデートはバグの修正が主で、セキュリティ脆弱性に対する対応は含まれていない模様です。
Firefox 60.0.1のアップデートは、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」からいつでもアップデートすることができます。
また、Windows、Mac、Linux、そしてAndroid版がMozillaウェブサイトよりダウンロード可能となっています。
Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 61」は2018年6月26日(火)のリリース予定となっています。