Mozillaは2019年3月6日(現地時間3月5日)、Windows PC、MacおよびLinux向けメールクライアントThunderbirdの最新バージョン「Thunderbird 60.5.3」をリリースしました。
今回のアップデートでは、前回バージョン「Thunderbird 60.5.2」でWindowsの特定の環境において、”送る > メール受信者” の操作を行うとクラッシュする問題を修正 (MAPI インターフェイス)しましたが、依然として、名前にASCII以外の文字が含まれているファイルでは、誤動作の原因となる可能性があることが判明しています。この問題を回避する方法として、問題を回避する2つの代替案を提示しています。
1つは、Windows 10でシステムコードページをUTF-8に設定する方法をあげています。また、レジストリエントリをリセットする方法についても開示しています。
Thunderbird 60.5.3リリース ノート
部分的修正
Windows 向けバージョン 60.5.2 において “送る > メール受信者” が機能しない問題を修正したが、非 ASCII 文字を名前に含むファイルの送信に問題が残っている。当面の回避策は以下の2つ:
- Windows 10 においては、システムコードページを UTF-8 に設定する (ベータ段階の機能、地域設定のシステム言語)
- レジストリの以下のエントリの値を 1 から 0 にリセット
・HKLM\SOFTWARE\Clients\Mail\Mozilla Thunderbird内のSupportUTF8
・HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\Clients\Mail\Mozilla Thunderbird 内の SupportUTF8 (存在する場合)
既知の問題
未解決
- Mozilla プラットフォームの変更により、Windows のネットワーク共有においてドライブレターが割り当てられていたプロファイルは、UNC で認識される
- チャット: Twitter.com での API の変更により、Twitter が機能しない
ThunderbirdのカレンダーアドオンであるLightningをインストールしている場合には、Windows、Mac、Linux向けメールクライアント「Thunderbird」の新しいバージョンに合わせて自動的に更新されます。
ただ、既存のThunderbird 5以降からの自動アップデートは停止されているので、以下のようにメニュー「Mozilla Thunderbirdについて」から新規ダウンロードを行う必要があります。
システム要件
- Windows:Windows 7、Windows Server 2008 R2以降
- Mac:Mac OS X 10.9以降
- Linux:GTK + 3.4以上。
また、新規にダウンロードする場合などでは、MozillaのThunderbirdダウンロードサイトからダウンロードすることができます。