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Mozilla、Firefox 80.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。

Mozillaは2020年8月26日(現地時間8月25日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 80.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 80.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 80.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • Firefox をシステム既定の PDF ビューアーとして設定できるようになった
  • 多層的なツリー構造中のアイテムについて、アクセス支援ツールが情報を取得する際により深いレベルのアイテムからの情報を含まないようになった。これにより、スクリーンリーダーの利用時にユーザーがコンテンツの適切なレベルを受け取れるようになる

修正

  • JAWS スクリーンリーダー使用時に頻繁にクラッシュするなど、スクリーンリーダー使用時のクラッシュに関する複数の問題が修正された
  • これまでスクリーンリーダーからアクセスできなかったツールのいくつかを利用できるよう、開発者ツールに多くの修正が加えられた
  • スクリーンリーダーなどの支援技術製品に対して SVG の title および desc 要素 (ラベルと説明) が正しく展開されるようになった

変更

  • 偏頭痛やてんかんなどへの対策としてモーションを減らす設定にしているユーザーに対して、タブの読み込みなどにおけるアニメーションを行わないようになった
  • パフォーマンスとスケーラビリティを改善した新しいアドオンブロックリストが有効化された

Enterprise

  • エンタープライズ用途向けの詳細は Firefox for Enterprise 80 リリースノート を参照されたい
  • 致命的なセキュリティ問題が発見されない限り、今回リリースされたバージョン 68.12 が Firefox ESR 68 系列の最終リリースとなる。9 月 22 日に予定されている次回のリリースにおいて、Firefox ESR 68 系列の利用者は自動的に Firefox ESR 78 系列の最新版であるバージョン 78.3 へアップグレードされる

開発者

  • MDN のデータに基づきブラウザーの互換性に関する潜在的な問題をより早く特定するための実験的なサイドバーパネル が実装された
  • ネットワークリクエストリスト において、閾値よりも「遅い」リクエストに対して亀のアイコンが表示されるようになった
  • 貧弱なネットワーク状況における通話品質の向上とネットワーク帯域の推定のために RTX および Transport-cc をサポート。これにより、WebRTC wお使用する多くのウェブサイトに対する互換性も向上する

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計10個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」3件、「中(moderate)」4件、そして最も低レベルの「低(low)」3件の修正が行われています。

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 80 — Mozilla

Firefox 80.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。また、延長サポート版である Firefox ESRについても 78.2.0 および 68.12.0 にバージョンがアップデートされています。

なお、Firefox 80 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしません。これらの macOS バージョンを利用している対象の方は、来年まで継続して延長サポート版 (ESR) 78.x がリリースされるので、そちらへ移行して頂きたいです。

Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 81」は現地時間2020年9月22日(火)のリリース予定となっています。

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