Mozillaは2020年12月16日(現地時間12月15日)、Windows PC、MacおよびLinux向けメールクライアントThunderbirdの最新マイナーアップデートバージョン「Thunderbird 78.6.0」をリリースしました。
今回のアップデートでは、以下のように新たな機能と機能変更、そして各種修正が行われています。
Thunderbird 78.6.0リリース ノート
新規
- MailExtensions: browser.windows.openDefaultBrowser() を追加
変更
- クォータの超過警告をメインウインドウのみに表示するようになった
- MailExtensions: メッセージ作成中に menus API が有効となった
- MailExtensions: windows.create API において allowScriptsToClose 引数が尊重されるようになった
- MailExtensions: accountID を返す API において、メッセージヘッダーに記録されているカウントではなくメッセージそのものが保存されているアカウントが反映されるようになった
修正
- メニュー上にメッセージの既読ステータスを切り替えるキーボードショートカットが表示されていない問題を修正
- OpenPGP: 秘密鍵のインポート後に、鍵管理マネージャーにおいて誤った鍵のプロパティが表示される問題を修正
- OpenPGP: インライン PGP のバースを改善
- OpenPGP: Linux において、オンラインでの鍵の検索に失敗することがある問題を修正
- OpenPGP: 暗号化された添付ファイルにおいて「復号して開く」「復号して保存」が機能しない問題を修正
- OpenPGP: macOS において鍵のインポートに失敗する問題を修正
- OpenPGP: クリア署名された UTF-8 テキストの検証に失敗する問題を修正
- アドレス帳: 特定の列がデータなしで表示される問題を修正
- アドレス帳: メニューにおいて「名前の表示」を変更しても反映されない問題を修正
- カレンダー: ICS ファイルを CalDAV カレンダーにインポートできない問題を修正
- カレンダー: 新規プロファイルにおいて 2 つの “ホーム” カレンダーが表示される問題を修正
- カレンダー: Linux においてダークテーマが不完全であった問題を修正
- 新着通知のポップアップにダークテーマが適用されない問題を修正
- フォルダーアイコン、メッセージリスト、連絡先サイドバーの外観の改善
- MailExtensions: ブラウザーコンテンツタブにおいて HTTP リフレッシュが機能しない問題を修正
- MailExtensions: メインウインドウにおいて messageDisplayScripts の実行に失敗する問題を修正
セキュリティ修正
今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計8個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」1件、「高(high)」4件、「中(moderate)」1件、そして最も低レベルの「低(low)」2件の修正が行われています。
▶︎Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 78.6 — Mozilla
「Thunderbird 78.6.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、MozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。
「Thunderbird 78.0」より、アドオンのサポートについて大きな変更が行われており、Firefox と同様、旧式のアドオンのサポートが終了し、MailExtension 形式のみのサポートとなっています。現在利用中のアドオンが更新されているか、ご確認を推奨いたします。
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