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Mozilla、Firefox 86.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。ピクチャーインピクチャーによる複数の動画同時再生のサポートや印刷機能の改善など

Mozillaは2021年2月24日(現地時間2月23日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 86.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 86.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 86.0デスクトップ版リリースノート

新機能

修正

  • ローカルの HTML ページにおいてもリーダーモードが利用可能となった
  • messenger.com などにおいて、スクリーンリーダのクイックナビゲーションによる編集可能なテキスト領域への移動を行うと編集不可能なセルに移動してしまう問題を修正
  • タブの切り換えの後でも Orca スクリーンリーダーのマウスレビュー機能が正常に機能するよう修正
  • 複数の列を統合したセルが存在するとスクリーンリーダーが列のヘッダーを正しく認識できない問題を修正
  • リーダービューにおけるリンク表示がより高コントラストとなった

変更

  • Linux および Android: スタッククラッシュ攻撃 に対抗するための保護が有効化された
  • Firefox 86 以降、WebRTC のピア接続確立に DTLS 1.0 (TLS 1.1 ベース) は利用されなくなった。WebRTC サービスは DTLS 1.2 (TLS 1.2 ベース) を最低バージョンとしてサポートする必要がある
  • すべての動画のデコードを新しい RDD プロセスに統合することにより、Firefox の安全性が向上

Enterprise

開発者

  • CSS image-set() 関数を有効化し、CSS におけるレスポンシブな画像処理が可能となった
  • テーブル要素の内部にマージンやパディングが指定されているとインアクティブ CSS ツールに警告が表示されるようになった
  • 開発者ツールのツールボックスに現在のページのエラー数が表示されるようになり、赤のエクスクラメーションアイコンをクリックするとコンソールパネルが表示されるようになった。これにより、エラーの詳細にアクセスすることが容易となる

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計12個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」5件、「中(moderate)」4件、そして最も低レベルの「低(low)」3件の修正が行われています。

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 86 — Mozilla

Firefox 86.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。また、延長サポート版である Firefox ESRについても 78.8.0 にバージョンがアップデートされています。

なお、Firefox 86 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしません。これらの macOS バージョンを利用している対象の方は、来年まで継続して延長サポート版 (ESR) 78.x がリリースされるので、そちらへ移行して頂きたいです。

Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 87」は現地時間2021年3月23日(火)のリリース予定となっています。

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