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Mozilla、Firefox 88.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。PDF フォームがPDF ファイルに埋め込まれた JavaScript をサポートするように、など

Mozillaは2021年4月20日(現地時間4月19日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 88.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 88.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 88.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • PDF フォームが、PDF ファイルに埋め込まれた JavaScript をサポート。PDF フォームに入力したデータの正当性の検査やインタラクティブな機能の実現に JavaScript が利用されることがある
  • 印刷機能の更新: 余白の単位がローカライズされた (追記: about:config から print.[プリンター名].print_paper_size_unit を 1  に変更する必要がある)
  • Linux: タッチパッドによるスムーズなピンチズームをサポート
  • クロスサイトでのプライバシー漏洩を保護するために、window.name のデータがウェブサイトごとに独立したものとなった。詳細は こちらの記事 を参照されたい

修正

  • スクリーンリーダーが、不可視とされているコンテンツの内容を誤って読み上げないようになった

変更

  • 同一デバイス、同一ウェブサイト、同一タブにおいて過去 50 秒以内にマイクやカメラへのアクセスを許可している場合、改めてアクセスの許可を求めないようになった
  • URL バーのメニューアクション内にあった「スクリーンショットを撮る」機能が除去された。右クリックからコンテキストメニューを開き「スクリーンショットを撮影」を選択することで スクリーンショットを撮影できる。カスタマイズによってツールバーにショートカットを置くことも可能である
  • FTP サポートが既定で無効化された。機能そのものの完全な除去は今後のリリースで予定されている。このセキュリティリスクに対処することで、暗号化されていないプロトコルのサポートを終了するまでに攻撃を受ける可能性を軽減できる

Enterprise

開発者

  • ネットワークパネルにおいて、JSON フォーマットで整形された HTTP レスポンスと生データの表示を切り替えるトグルが追加された

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計13個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」5件、「中(moderate)」6件、そして最も低レベルの「低(low)」2件の修正が行われています。

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 88 — Mozilla

Firefox 88.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。また、延長サポート版である Firefox ESRについても 78.10.0 にバージョンがアップデートされています。

なお、Firefox 88 は macOS バージョン 10.9, 10.10, 10.11 をサポートしません。これらの macOS バージョンを利用している対象の方は、来年まで継続して延長サポート版 (ESR) 78.x がリリースされるので、そちらへ移行して頂きたいです。

Mozillaは、6〜8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 89」は現地時間2021年6月1日(火)のリリース予定となっています。

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