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Mozilla、Firefox 105.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。印刷プレビューのダイアログに「現在のページのみ」を印刷できるオプション追加、など。

Mozillaは2022年9月21日(現地時間9月20日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 105.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 105.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 105.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • 印刷プレビューのダイアログに「現在のページのみ」印刷するオプションを追加。
  • サードパーティーのコンテキストで分割されたサービスワーカーをサポート。サードパーティーの iframe においてサービスワーカーを登録し、トップレベルドメイン下で分割できる。
  • Windows: スワイプしてナビゲート (二本指でタッチパッドを左右にスワイプすることで履歴を行き来する) をサポート。
  • User Timing L3 の仕様に適合。performance.mark および performance.measure メソッドに開始時刻、終了時刻、期間などを追加できる。
  • 巨大なリストから個別のアイテムを検索する際のスピードを 2 倍に高速化。array.includes および array.indexOf を最適化したバージョンの SIMD に置き換えることで実現。

修正

  • Windows: 空きメモリが少ない状況でのハンドリングを大幅に向上させることで、Firefox の安定性を向上。
  • macOS: タッチパッドのスクロールを改善 (意図した方向とは逆方向へのスクロールを抑制)。
  • Linux: システムのメモリが不足した状況ではメモリ使用を抑制することで、システム全体のパフォーマンスを維持。

Enterprise

Web Platform

  • Offscreen Canvas DOM API をサポート (完全なコンテキストとフォント)。OffscreenCanvas API により、ウインドウやウェブワーカーコンテキストがオフラインでもキャンバスをレンダリング可能となる。

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計7個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」3件、「中(moderate)」2件、そして最も低レベルの「低(low)」2件の修正が行われています。

重要度「高」のセキュリティ修正情報

重要度「中」のセキュリティ修正情報

重要度「小」のセキュリティ修正情報

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 105 — Mozilla

Firefox 105.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。Firefox 105.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 105.0 システム要件 を参照されたい。また、延長サポート版である Firefox ESR 102.3.0 もリリースされています。

Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 106」は現地時間2022年10月18日(火)のリリース予定となっています。

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