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Mozilla、Firefox 114.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。DNS over HTTPSの例外リストを管理する UI を追加、など。

Mozillaは2023年6月7日(現地時間6月6日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 114.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 114.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 114.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • DNS over HTTPS (DoT) の例外リストを管理する UI を追加。
  • ブックマークメニューからブックマーク内の検索を行えるようになった。
  • ローカルの履歴に限定した検索を行えるようになった。
  • macOS: サポートされるすべての解像度で、カメラからの動画キャプチャーを行えるようになった。1280 x 720 以上の解像度で有効。
  • 拡張機能パネル内の拡張機能の順番を変更できるようになった。
  • macOS, Linux, Windows 7: USB デバイスによる FIDO2 / WebAuthn 認証が可能となった。完全なパスワードレスログインなどいくつかの機能については、PIN の設定が必要となる。
  • フランス、イタリア、スペインで Pocket のおすすめコンテンツが利用可能となった。

変更

  • DNS over HTTPS (DoH) の設定が「プライバシーとセキュリティ」に移動され、DNS の使用レベルを選択できるようになった。

Enterprise

Developer

  • ネットワークパネルで利用可能な「cURL としてコピー」機能が拡張された。--compressed 引数をサポート。
  • アクセシビリティインスペクターが改良され、bannermainnavigationcontentinfo などすべての ARIA ロールを正確に認識するようになった。
  • @import ルールにおいて、CSS レベル 4 のsupports() シンタックスをサポート。また、インスペクターパネルにインポートしたルールの状況が正確に表示されるようになった。

Web Platform

  • DOM: DedicatedWorker および SharedWorker のES モジュールをサポート。
  • WebTransport が既定で有効化された。オリジナルの 解説 によると、ゲーミング、ライブストリーミングなどこれまで不可能あるいは困難であったいくつかのユースケースを可能とし、WebSocket など代替メカニズムでは問題があるケースをカバーする。
    HTTP3 で利用可能 (HTTP2 は今後サポートされる予定)。現在の実装は、Web-Platform テスト 565 個のうち 505 個をパスする。
  • CSS: calc() 関数内において infinity および NaN 定数をサポート。

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計4個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」3件、「中(moderate)」1件の修正が行われています。

重要度「高」のセキュリティ修正情報

重要度「中」のセキュリティ修正情報

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 114 — Mozilla

Firefox 114.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。Firefox 114.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 114.0 システム要件 を参照されたい。また、延長サポート版である Firefox ESR 102.12.0 もリリースされています。

Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 115」は現地時間2023年7月4日(火)のリリース予定となっています。

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