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Mozilla、Firefox 122.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。検索エンジンから提供される画像とその詳細を検索サジェスチョンに表示するように、など。

Mozillaは2024年1月24日(現地時間1月23日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 122.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 122.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 122.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • 検索エンジンから提供される画像とその詳細を検索サジェスチョンに表示するようになった。
  • 翻訳 機能の品質を改善。翻訳結果がより安定するようになったほか、翻訳後にページのコンテンツが欠落したりウィジェットが機能しなくなる問題が修正された。
  • macOS: iCould キーチェーン内の パスキー を作成、使用できるようになった。
  • アドレスバー内での Firefox サジェストからの MDN Web Docs 記事のサジェストが利用可能になった。
  • ウェブコンテンツの改行ルールが Unicode 標準準拠となり、ウェブブラウザー間の互換性が改善した。中国語、日本語、ビルマ語、ラオス語、クメール語、タイ語など東アジアおよび東南アジアのユーザー向けに、テキスト上でダブルクリックしたときの単語選択が言語ごとにより適切に選択されるようになった。
  • Linux: Ubuntu、Debian、Linux Mint のユーザー向けの新しい .deb パッケージ が提供されるようになった。

Enterprise

Developer

  • インスペクターのルールビューでの キーボードナビゲーション を修正。バージョン 122 以降、セレクター、プロパティ名、プロパティの値を編集する際にエンターキーを押してもフォーカスが次の入力に移動しなくなり、代わりに入力が検証されフォーカスはそれに一致する要素に移動される (#1861674)。Ctrl + エンター (macOS では Cmd + エンター) あるいはタブキーを使用することでフォーカスが次の入力に移動する。

Web Platform

  • 多くの offset-path 値で有用な offset-position プロパティを有効化。offset-path CSS プロパティへの ray()basic-shapecoord-box サポートを追加。clip-path および offset-path CSS プロパティでの rect() および xywh() 基本シェイプのサポートを追加。
  • SMIL by animations を使用した SVG viewBox アトリビュートでのアニメーションをサポート
    by animations はオリジナルの値に関連したアニメーションであり、長さや角度など他のアトリビュートは既に by によってサポートされている。viewBox は 4 つの分離した値を含んでいる。
  • LargestContentfulPaint API を追加。ユーザーがウェブページと対話する前に、ページ内の最大の画像やテキストに関する情報を提供する。
  • select 内での hr をサポート。select 要素内で簡単に区切り線を使用できるようになる。
  • <select> 要素内での showPicker メソッドをサポート。JavaScript 経由でドロップダウン動作をトリガーできるようになる。
  • 未知のスキームに対するフォールバック URL パーサーが DefaultURI に変更された。規格を遵守しウェブ互換性を向上させる。
  • ArrayBuffer.prototype.transfer proposal メソッドを有効化。ArrayBuffer データのオーナーシップを移行できる。
  • Screen Wake Lock API をサポート。
  • “webauthn” オートコンプリートトークン を認識し、フォームの自動入力でのパスキー をサジェストするようになった。
  • プライベートモードでスクリプトが cacheAPI データを保存できるようになった。これまではプライベートモードと通常モードでのユーザー体験が大きく異なっていたが、この変更によって同等のユーザー体験となる。
  • さらなるユーザーのプライバシー保護のため、currentColor を入力として使用するフィルターを「染める」ようになった。擬似セレクター :visited に設定された色からユーザーの機微情報を取得できる可能性があることから、これらは隠蔽される。そのようなフィルターを使用しても、キャンバスからのフィルター出力を読み取れなくなった。
  • Uneven Level Protection Forward Error Correction (ULPFEC) を既定で有効化。不安定なインターネット接続環境での WebRTC サービスのビデオ品質の向上に寄与する。

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計15個で、重要度別の区分では重要度区分「最高(critical)」はないものの、「高(high)」5件、「中(moderate)」10件の修正が行われています。

重要度「高」のセキュリティ修正情報

重要度「中」のセキュリティ修正情報

既知の問題

  • 未解決: Some machines with older AMD CPUs may see image thumbnails incorrectly rendered as all black in file dialogs. If this is the case, updating the graphics driver should address this issue.

注意事項

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 122 — Mozilla

Firefox 122.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、すでにFirefoxがインストールされている場合にはメニュー「Firefoxについて」から、あるいはMozillaWebサイトよりダウンロードいつでもアップデートすることができます。Firefox 122.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 122.0 システム要件 を参照してください。また、延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 115.7.0 にアップデートされています。

Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 123」は現地時間2024年2月20日(火)のリリース予定となっています。

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