0 / 140

Mozilla、Firefox 155.0デスクトップ向け最新安定版をリリース。Windowsで「Nintendo Switch Proコントローラー」に対応など。

Mozillaは2026年9月2日(現地時間9月1日)、Windows、Mac、Linuxなどデスクトップ向けのWebブラウザFirefoxの定期的なメジャーアップデートとなる「Firefox 155.0」を正式リリースしました。

今回リリースされたMozillaのWebブラウザ最新バージョン「Firefox 155.0」では、以下の新しい機能や修正が行われています。

Firefox 155.0デスクトップ版リリースノート

新機能

  • (段階的な展開) アメリカ、カナダ、フランスのすべてのユーザーが Smart Window を利用可能となった。Firefox 155 では多くの改善も行われている:
    • パーソナライズされた会話の再開により、それまでしていたことにすぐに戻れるようになった
    • Exa ウェブ検索ソース引用により、アシスタントがより速く応答できるようになった。正確で信頼できるウェブ情報に 1/5 の時間でアクセスできるようになる
    • タブのオーガナイズにより、タブのグループ化がより明確になり、より的確な名前が付けられるようになった
  • (段階的な展開) いくつのトラッカーをブロックしているかアドレスバーに表示されるようになり、プライバシー保護機能の状況をブラウジング中に簡単に確認できるようになった。ブロック機能を有効にしたまま、表示のみを 設定から無効化 することができる。
  • Windows: Nintendo Switch Pro および互換性のあるサードパーティー製コントローラーがウェブゲームで完全に機能するようになった。方向キー、アナログスティックが正しく割り当てられる。
  • コンテナー を設定から並び替えられるようになった。ここで設定した表示順はコンテナーが表示されるすべての場所に反映される。
  • 翻訳 機能が以下の言語で利用可能となった:
    • マラーティー語
    • ウルドゥー語

修正

  • Linux: 特定のキーボードレイアウトから入力を行うと、Microsoft 365 Word Online やその他のウェブページからテキストが消える問題を修正。
  • Google ドキュメントにおいて書式なし貼り付けのショートカットを使用すると、本来不要な貼り付け確認が表示される問題を修正。
  • プラットフォームがタブドラッグセッションの終了に失敗したとき、ツールバーおよびタブストライプが無反応になる状態から回復されるようになった。
  • ボタン内部のテキストを選択・コピーできない問題を修正。X のダイレクトメッセージや YouTube のコメントをコピーできるようになる。
  • インターネットラジオなどのライブオーディオストリームが、バックグラウンド再生で停止する問題を修正。
  • タブを他のウインドウに移動すると音声インジケーターが表示されなくなる問題を修正。
  • Linux: 長時間のブラウジングセッション後に、システムがスリープ状態に移行しなくなる問題を修正。
  • macOS: カメラノッチのある MacBook において、ビデオなど全画面表示のコンテンツがレターボックスで表示される問題を修正。
  • 他のサイトから埋め込みされたコンテンツがあるウェブページにおいて方向キーおよび Page Up/Down によるスクロールが機能しないことがある問題を修正。
  • Windows: 一般的ではない言語の文字が空白で表示される問題を修正。
  • macOS: NV12 フォーマット内の VideoFrame のエンコード中に WebCodec VideoEncoder がハングアップする問題を修正。

変更

  • CSS においてブロックおよび関数の階層構造が 75 に制限された。特定の環境において非常に深い階層構造によってクラッシュすることが抑止される。これ以上に深いルール、値はパースされない。
  • キャプティブポータルの検出とネットワーク接続の確認に使用されるドメインを detectportal.firefox.com から firefox-portal-detection.com に変更。
  • ユーザーの明示的なアクションがない限り mailto: リンクは開かれないようになった。ウェブページが既定のメールクライアントを許可なく開くことはできなくなる。
  • 用紙サイズより小さい PDF を印刷するときに、拡大率を 100% より大きくすることで用紙いっぱいまで拡大できるようになった。

Enterprise

Developer

  • ルールビューにおいて prefers-reduced-motion メディア機能をエミュレートするトグルが実装された。エミュレーションのオプションもアットルール (@) ボタン背後の新しいパネルに移動された。
  • 開発者ツールのデバッガーにキーボードショートカット Ctrl+Alt+B (macOS の場合 Cmd+Alt+B on macOS) が追加された。すべてのブレークポイントを一度に有効化、無効化できる。
  • JSON ビューアーにおいて JSON Lines (JSONL/NDJSON) ドキュメントが表示されるようになった。不正な行にはインラインエラーも表示される。
  • ストレージパネルにインスペクト対象のページの Cookie に加えて、プライベートウインドウ、コンテナーなどの Cookie まで表示される問題を修正。
  • コンソールにおいて、キャッチされていない Error ではない例外に対して、Object を表示する代わりにそれらのプロパティ名も表示されるようになった。

Web Platform

  • CSS attr() 関数が任意の値をサポート。content プロパティ内の文字列としてだけでなく、任意のプロパティ内でアトリビュート値を利用できるようになった。
  • CSS 関数 progress() をサポート。
  • CSS 関数 alpha() をサポート。これは与えられた色のアルファコンポーネントを調整するための相対的な色関数である。
  • Await Dictionary Proposal の Promise.allKeyed および Promise.allSettledKeyed メソッドをサポート。
  • WebAssembly Compact Import Section proposal をサポート。
  • WebAssembly Wide Arithmetic proposal をサポート。 暗号および任意精度の数学処理のパフォーマンス向上のための 128 ビットの算術構造である。
  • HTTP/3 接続のための QUIC version 2 (RFC 9369) をサポート。サーバーが互換性のあるバージョンによるネゴシエーション (RFC 9368) を選択した場合に利用される。
  • Firefox 153 で追加された非標準の ::-webkit-scrollbar 擬似要素のサポートが、これまでの幅広い適用先から少数のウェブサイトのリストに限定された。
  • SVG <a> 要素が HTML リンクとして protocolhostpathnamesearch を含む同一の URL properties を出力するようになった。
  • SVGGraphicsElement.getBBox() が options アーギュメントを尊重するようになった。
  • font-width プロパティが font-stretch の標準名としてサポートされた。
  • ネットワークあるいは HTTP エラーによって失敗する動的な import() がモジュールマップ内において失敗としてキャッシュされなくなり、同一の指示子によるリトライが実行されるようになった。
  • ストリーム、書き込み可能なデータグラムストリーム (createWritable())、TLS セッションに紐づいた鍵の配送のための exportKeyingMaterial() の間で帯域幅をどのように共有するかを制御するための送信グループ (createSendGroup()) を WebTransport がサポート。draining promise および、コンストラクタの protocols オプション、protocol プロパティを経由したサブプロトコルのネゴシエーションも追加された。
  • データチャネルの失敗のための RTCErrorRTCSctpTransport.maxChannels, 2 バイト RTP ヘッダー拡張 ID、より正確な RTCTransportStats をサポート。これにより WebRTC の相互運用性が向上する。

セキュリティ修正

今回のアップデートでのセキュリティ修正は合計29個で、重要度別の区分では重要度区分「高(high)」13件、「中(moderate)」7件、そして最も低レベルの「低(low)」9件の修正が行われています。

既知の問題

未解決

  • 垂直タブを有効にしているユーザーにおいて、Firefox の再起動後にサイドバーが保持されないことがある。再起動後にサイドバーのツールボタンをクリックすることで垂直タブが再度有効化される。この問題の修正は現在準備中である (Bug 2065431)。
  • UDP をブロックするウェブサイトの読み込みが遅い、あるいは失敗することがある。これは TLS インスペクションの一部としてプロキシやファイアウォールによって QUIC をブロックしている組織内ネットワークに影響する。Preferences ポリシーによって network.http.happy_eyeballs_enabled を false にセットすることでこの問題を回避できる。この問題の修正は 9/8 までにリリースされるバージョン 155.0.1 で予定されている (Bug 2063452)。

注意事項

▶︎Security Vulnerabilities fixed in Firefox 155— Mozilla

Firefox 155.0」は、Windows, Mac そして Linux向けがリリースされており、firefox.com ウェブサイトよりダウンロードできます。Firefox 155.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 155.0 システム要件 を参照してください。また、延長サポート版である Firefox ESR もバージョン 153.2.0、140.15.0 および 115.40.0 がリリースされています。

Mozillaは、6~8週間隔で新しいFirefoxのバージョンをリリースしています。Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ向け次期メジャー・アップデート版「Firefox 156」は現地時間2026年9月15日(火)のリリース予定となっています。

つぶやき

Facebookのコメント

この記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です