Appleは毎年恒例のWWDC2016にて、Mac向け次期オペレーティングシステム「macOS Sierra」を正式に発表しました。噂通りに、Mac OSの名称を「OS X」から「macOS」に改名したメジャーアップデート版「macOS Sierra 10.12」の登場となりました。
「macOS Sierra 10.12」では、Siriやオートアンロック機能、ユニバーサルクリップボード機能、ピクチャー・イン・ピクチャー機能、そしてApple Payがオンライン決済にも利用可能(Safariのみ)となるようです。
Appleは、15年間に渡りMacの代名詞ともなっていたオペレーティングシステム「OS X」の「X」の文字が消滅しまし、「macOS」に改名されました。コードネームについてはOS X 10.9以降付けられているカリフォルニア州の地名を踏襲しています。
次期Mac OS「macOS 10.12」では「Sierra 」が採用され、このコードネームはカリフォルニア州北東部にある「シエラ郡」の名が採用されました。シエラ郡(英: Sierra County)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のシエラネバダ山脈部に位置する郡で、世界遺産「シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群」を含む風光明媚な観光地のようです。
「macOS Sierra 10.12」での新しい機能
- Siriを搭載
噂されていたように、SiriがMacにやってきました。iPhoneやiPad所有者ならお馴染みのデジタルアシスタント「Siri」は、Mac上でもFinderでファイルを表示するだけでなく、メッセージを送信することもでき、ほぼ同様に機能するようです。 - オートアンロック機能
Apple Watchを使った自動ログオン機能に対応します。「macOS Sierra 10.12」は、Apple Watchを持っていればパスワードを入力することなく自動ログイン出来ます。 - ユニバーサルクリップボード機能
ユニバーサルクリップボード機能を搭載し、iOS・Mac間でクリップボードを共有することができます。これにより、クリップボードの情報をiPhoneで、あるいはMacでコピー&ペーストすることが可能となります。 - Safari上でApple Payのオンライン決済が利用可能に
Apple PayがMacにも登場(Safariでのみ)し、オンライン決済で利用可能になります。PayPalやGoogle Walletがオンライン決済に対応しており、今回の対応はかなり遅いと言えます。 - アプリにタブ機能
- ピクチャ・イン・ピクチャ機能
- Apple Musicの更新
- メッセージ アプリの更新
- 写真アプリの更新
新しい「macOS Sierra 10.12」のリリースは、開発者プレビュー版が本日より、パブリックベータ版は7月に、そして一般向け絵リリースは今秋予定となっています。