Googleは同社のWebブラウザGoogle Chromeで、ユーザーをフィッシング サイトや不正なソフトウェア(マルウェア)などの脅威から守るセーフブラウジング機能を強化しています。ユーザーはこの機能により、危険なサイトを閲覧や悪質なファイルをダウンロードしようとすると、以下のような赤い警告ページが表示されるようになります。
この機能は、昨年9月にリリースされた「Google Play Services 8.1」に含まれる機能のひとつとして提供され、Androidoデバイスに追加されています。その後、Gmailにもセーフブラウジング保護の範囲を拡大しました。
そして新しい変更 では、macOSを搭載するMac上でのChromeユーザーにまで保護を拡大し、望ましくないソフトウェアやマルウェアを標的とするマルウェアに対する防御を強化するそうです。これにより、Googleではユーザーの、より安全なブラウジングエクスペリエンスを実現するとしています。
セーフブラウジング機能は、不要な広告の挿入や権限のないユーザー設定の操作の2つのブラウジングエクスペリエンスの悪用に焦点を当てて、macOS固有のマルウェアや不要なソフトウェアを減らすことを目的の一環に位置付けています。権限のないユーザー設定の操作については、スタートページ、ホームページ、デフォルトの検索エンジンを変更しようとするソフトウェアを対象としています。
最近リリースされたMac向けChrome設定APIでは、エンドユーザーがChromeの設定をより詳細に制御できるツールが正当なソフトウェアの開発者向けに提供されることになります。そして、この設定オーバーライドAPIは、すでにChrome for Windowsに実装されているものと同様に、Chrome設定を変更するための唯一の承認済みのパスとなります。また、Chromeの設定を変更できる機能拡張は、Chromeウェブストアでホストされているものだけになるとのことです。
この機能は今月3月31日より有効となり、APIを使用せずにChromeの設定を変更しようとするソフトウェアについてユーザーに警告ページを表示します。